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とりあえず異世界探訪  作者: sasara
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プロローグ

徳野真は只の高校2年生。


今日も近所の神社で日課のお参りしている。


そもそもお参りが日課になったのは育ててくれた祖父の影響である。

両親を事故で亡くし、母方の祖父が引き取って育ててくれた。

祖父と小学生1年の時から中学3年生まで近所の神社でお参りをした。

中学3年の時に祖父は病気で亡くなってしまったが、その日課は今現在まで続いている。


料理など一般的なことから、合気道まで全て祖父に教えてもらったため、

一人暮らしでも問題無い。また、しっかり者の祖父は万が一のためと俺の口座で

貯金等をしていてくれたため、生活費から大学卒業までの資金はなんとかある。


じいちゃんはいつものほほ〜んと笑ってくれる素敵な人だった。


今日で10年目の神社参りであり、いつものように鈴を鳴らしお賽銭を

入れて、拝んだ瞬間・・・視界が真っ白な世界に変わった。


目の前に立っていたのは女性と年配の男性・・・・・じいちゃんだった。


「えっ」


戸惑っている俺に対して


「真、元気にしとったかな?ほぉほぉほぉ」


生前のいつも通りのじいちゃんの話し方だった。


「えっ、じいちゃん!死んだんじゃ・・・・・・、とりあえず、この通り、

じいちゃんがちゃんと貯金してくれたおかげで元気だよ」

泣きそうだったけど、なんとかこらえて返事した。


「そりゃ〜良かった。ほーら、これを見てごらん」

じいちゃんが右人差し指が指したじいちゃんの頭の上には

輪っかが浮いていた。


「じいちゃん・・・・・・・・」

やっぱりじいちゃんは死んだんだと、葬式の記憶が蘇ってきた。


「そんな顔をするな。じいちゃんは死んでも真に会えてうれしいぞ」


「のほほんムードで悪いんだけど、私の紹介もしてくれないかな!?」

すらっとした美人の女性が会話に入ってきた。


「すいません、孫が心配で心配で・・・・紹介が遅れてしまいました。

真、こちらの方はいつも神社でお参りする時にある神様を思って

拝みなさいと教えていたよね?

このお方こそ、天照坐皇大御神様ですよ!!」


「初めまして!!私の神社と関連がない神社でしたが、

毎日私のことを思って拝んでくれてありがとう。」

顔を直視できないほど美人な神様に挨拶されて、照れてしまう。


「こちらこそ、初めまして。徳野真です。いつもじいちゃんがお世話になってます。」


「真、じいちゃんは迷惑をかけたりはしてないぞ」

じいちゃん・・・ちょっぴり拗ねて可愛い。


「大丈夫ですよ、特に迷惑はかけられていないですし・・・。

私のお願いでここまで付いてきてもらいましたし。

話を進めると、真君、君は毎日私に対して拝んでいるせいか

運が最大値になっているのよ。」


「運ですか?」


「そう、運よ!幸運とかのあの運よ」


確かに、運に恵まれていると自分でも思う。

特にじいちゃんが死んでから、商店街のくじ引きをすれば、

米や肉のセットなど食料品が当たり、宝くじを買えば100万円ぐらいの等が

当たったな。

おかけで、じいちゃんが残してくれた貯金がなかなか減らなかったりする。

食料 is 無敵だ!!


「その顔を見ると心当たりがあるようね。でも問題があるのよ。

運が最大値になったということは、幸運だけでなく悪運の影響が出てくるのよ。

字のごとく、悪い運命を引き寄せてしまうのよ。

例えば、後5分後に直径30cmの隕石が真君に直撃してしまうとかね・・・・」


「えっ」

さらっととんでもないことを神様が言ったよね?言ったよね!


「そのことについて、生前から私を拝んでくれている真君の

おじいさんと話した結果、なんとか生きて欲しいとお願いされて、

この空間に呼び寄せたのよ。

ただ、今の世界に戻すと悪運が作用して、5分以内に

死んでしまう運命だから、異世界に転移させようってことになりました。

もちろん、異例で真君が毎日拝んでいてくれていることや

幸運の影響もあるのよ。」


「あっ、えっ、はい。・・・・・・・・・」

じいちゃん、俺に何も言わずに決めなくても・・・・・

じいちゃんを睨んでみる。


「真、そんな目を見ないでくれ。確かに真に相談せずに勝手に

決めてしまったが、わしは真に1分1秒でも長く生きて幸せに

なって欲しいんよ。わしの分も真の両親の分も」


それを言われてしまうと俺何も言えない。


「転移する異世界は、今まで住んでいた世界と異なり人間以外の種族や魔物、

剣や魔法がある世界になるわ。

まぁ〜転移する際に真君の悪運を消すので、幸運は残るよ」


「転移した瞬間に悪運で死んでしまうのかなと思ったので、それは良かったです。」


「それでね、転移に当たり定番のチートを付与しようと思うのですが、

どんなスキル・力が欲しい?これは重要だから慎重に考えてね」


ふむ、チート・・・・何がいいんやろう。

いざ言われると色々と悩んでしまう。


「神様、質問があります。俺に魔法の才能ってあったりしますか?」


「そうですね、基本的に異世界人は一般時よりも能力が高く、

才能も高いのでたぶん何かしらの魔法は使えると思いますよ」


一旦、情報を整理しよう。

異世界人は一般人に比べて能力が高い、才能もある。

神様が言うにはたぶん魔法使えるとのこと。

ふむ、・・・・・アレはできるのかな。


「魔法の詠唱時から発動時・発動終了後から数秒の間、自動的に

不可視・破壊不能・ダメージ無効の結界を体に纏うっていうスキルを

頂けないでしょうか?」


「おっ、ほぉえ?

今までに聞いたことがない能力ですね。

どういう考えでそういったスキルを考えたのか理由を聞いてもいいですか?」


「異世界に行ったら魔法を使うと思います。

無詠唱もあるのかもしれませんが、魔法の欠点は

詠唱が終わらないと発動しない、時間がかかる。

また、自分よりも強力な魔法を使われた場合、こちら側の魔法は

消滅し、相手の魔法を受けてしまうと思うんです。

これらの欠点を補足する能力にしました。

もちろん、破壊不能ダメージ無効ですので、回復系の

魔法については無効にならないです。」


「なるほど、それは面白いですね。そのスキルを付与しましょう。」


「今、そのスキルを確認することってできませんか?」

全く知らない見知らぬ、魔物がいる土地で生活するわけで、

出来るだけ事前準備したいわけです。


「そうですね・・・・・・・・・・」

考える神様、じいちゃんが神様をじーと見つめている。


「本来なら私からは1つのスキルしかあげないつもりだったんですが、

真君のおじいちゃんは長い間私を信仰してくれていましたし、

特別にもう一つスキルをあげます。それは空魔法です」


「空魔法?」

ゲームとかで風魔法は聞いたことあるが、空魔法とは

なんぞや!?


「空魔法とは、風邪魔法の上位にあたる魔法です。

現在、取得している人は真君ただ一人ですので色々と気をつけてくださいね」


あっ、じいちゃんのおかげで、チート2つ貰ってしまった。


「結界の確認をしますので、意識を集中して【エアーアロー】って唱えてください。

もちろん、私やおじいちゃんに向けて唱えないでくださいね。

発動したタイミングで私が真君に攻撃するので・・・・・・・」

そう言った後に、ニッコリ笑わないで下さい。とても怖いです。


「エアーアロー」

「神雷」


エアーアローと唱えた瞬間、目に見えない何かが飛んでいくことを確認した。

エアーアローが発動した瞬間、巨大な雷が真を飲み込んだ。


「えっ!?」

突然のことに理解が追いつかない。

ただわかることは生きていることだけだ。


「ほら、ちゃんと結界が自動的に発動していたでしょ。

神の魔法ですら防げるのだから安心したでしょ」


「あっ、はい」

魔法が使えたこと、結界が発動したことは

喜ばしいが、まさか手加減なしで人間を簡単に消滅できる

魔法を撃ってくるとは思いもしなかった。


「時間もないことですし、早速異世界に転移させますね〜」


「真、元気で過ごしてくれな」


「じいちゃんも元気でね〜」

既に死んでいるじいちゃんにかける言葉ではないが、

今の元気なじいちゃんの姿を見てしまうと、声をかけずにはいられない。


俺がじいちゃんに声をかけて間もなく、俺は大きな光に包まれた。

初めての執筆で、言葉足らずや、誤字脱字あると思いますが

よろしくお願いします。


しばらくは週1の更新を目標に頑張ります。

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