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依存と嘘  作者: ネコシ
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初めて両思いになった人と

結婚する法律があって、

人の頭で考えていることが

分かればいいのに、なんてずっとずっと

昔から考えていた。

前者みたいな例は今となっては

いらないと思える法律だが。

もちろん後者の例も今考えると

頭が相当幼かったと思われるわけだ。


私は人並みに恋愛をして、人並みな家庭を持ち、人並みな老後で生涯を終えることが目標だった気がする。

でもあなたといたら、その人並みと言う文字を、最初からこの世に存在しないことのように思える一生だと感じる。

あなたは私にロッカールームでこう答えた。

「…は?」

これは変わった性格のあなたの普通な部分がでた最初で最後の答えかただった。

私は失敗したと思った。

困った、なんだこいつというような顔でワイシャツの胸ポケットからケータイを出し、操作を始めた。

その表情を見ながらあなたに近づき、あなたから距離をおかれ、私は今何をしているのかと考えていたその時だった。

赤外線がどこにあるのか分からない、そしてこの目の前にいきなりアドレスを聞いたキチガイな女の前に困っていたあなたに、天の助けが。

あなたの仲が良い友達が赤外線を教えてくれ、それはそれはスムーズに事を終え、私は挨拶をすまし、走り去った。

嬉しいというよりも、友達にどう報告しようかと考えながら。


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