Episode:4 関所
話が全然進まないヽ(´o`;
どうしよう。
原因はわかってるんだ。
説明多過ぎ。
修正:詐術スキルの【】の忘れ
全てのるび。
修正:えむリン討伐のところ。自由民証の追加。
盗賊のアジトは少し、王国よりだったので王国で補給はしていたのだろうか。
三国全てに行っている可能性もある。
どれにしても考えるだけ無駄だが。
王国の名前だがアリアータ王国という。
男でなんちゃらアリアータというのは似合わなそうだ。それが、太った典型的な国王だったらなおさらだ。
王国に入るには関所がある。
魔法がある世界なのでこれくらい彼らにとっては当然なのかもしれないが、わりと新しく見える万里の長城のようなものはかなり見ものだった。
魔法とは簡単に言うと魔力を費やして何らかの現象を起こす力である。細かく言うと魔法は魂と肉体を結びつける力の余剰分を利用した術だ。
魔力はこの魂と肉体の結びつきの維持に必要な力である。よって、魔力を消費しすぎると魂と肉体が剥離して死んでしまう。
よく誤解する人間がいるがこの全世界(すべての世界の意味)において、魂とはエントロピーの増大によって生物の肉体が腐り崩壊するのを抑える力の具現だ。人に存在する知性や意識は魂のこの機能のオマケに過ぎない。
魂の力が強いほど寿命が長くなり、同じ魂の力の強さの場合、肉体の大きさ、魂と肉体の引き合う力、魂と肉体の適合性などにより寿命がきまる。魂の力の強さと肉体の大きさは他とは比べものにならないほど重要なファクターである。よって、ネズミなどに人の魂を入れると、とんでもなく長生きなネズミになるのだ。
話を戻すが、地球世界の近代や現代の初期(?)のパナマ運河などの大工事は総じて多くの犠牲の下作られている。
これに魔法という力を導入し、作業員に魂と肉体が剥離するほどの魔法労働(魔法を使うという労働をこう言う)を強いればどれほどの大工事ができるだろうか。
もしかすれば、これだけの工事でも死者は百人も越えないかもしれない。
ハガネはふと、弱小の魔獣にしか出会わずここまで来たことに疑問を抱いた。
「ここら辺って魔獣とか魔物が少ないのか?」
『解、少ないことは事実ですが発生量は普通です。なお、これは盗賊に狩られているからです。冒険者の仕事は賞金狙いとモンスターなどの討伐に分かれる趣旨のことを言いましたよね。賞金首を狙って森に入ったのに強いモンスターに出会ったというのでは困ります。しかし、現実はありがたいことに盗賊団がある程度の強さのモンスターならば狩っていてくれます。』
「盗賊はモンスターを狩らなくても別にいいんじゃないか?その方が安全だし。」
ハガネの問は本来、問として情報不足だったがミーアはそれを正しく理解した。
『否定、モンスターは市民の生活にダメージを与えるからこそ、討伐依頼が来るのです。原則、毎晩夜を森で過ごす盗賊団にとっても危険なのです。それに、裏の仕事と表に出る存在を分けられる盗賊団は狩ったモンスターの体を当然売ることができます。これも盗賊団の利益になるのです。』
そんな話をしていると関所についた。
近くで見るとさらに圧巻である。
商人のものらしき馬車が並んでいる。
しばらく列に並ぶと警備の者がやって来た。
ハガネの制限解除はデフォルトですべてのの能力がつかえるのでアリアータ語(マヌケな名前だがアリアータ王国の言語である。)も話せる。
「そこの君、通行手形は持っているか、もっていないだろう。これも仕事なんでこっちに来てもらおう。」
そう言って警備の者のは関所の部屋の一つにハガネを連れ込んだ。
窓はあるが、石製の壁が圧迫感を感じさせる。
「手形は持ってないよね?」
ハガネはここでわざわざ嘘をつく意味もないので、正直に答えた。
「はい」
「じゃあ、ステータスカードを出してくれないか。」
ステータスカードとはステータスに書かれていることを全て表示させそれを具現化するシステムカードの一つだ。システムカードはなにかにぶつければゲーム的に言えばダメージを受ければすぐ壊れてしまうがステータスシステム上、具現化する必要があるとして具現化される物だ。
余談だが、これとステータス画面が作者にとって一番のファンタジーである。
ステータスカードを出すということは今現在の個人情報を全て知られることに等しい。
そんなことを欲せられる機会はほとんど無い。
「あなたは俺が信用できる存在だと知っている、だからステータスカードをだす必要なんてないだろう。」
ハガネは平然と言い放った。
傍から見れば意味不明だが、警備の男は、
「ああ、そうだな。」
従った。
【詐術】というスキルが存在する。
このスキルは相手を騙すというスキルだが、いくら延長線上にあることが出来るとはいえ、自分を信用していなく、むしろ疑っている人間にかけることはかなり難しい。
これは制限だと言える。
ハガネはこの制限を無くせるのだ。
つまり、どうなるかというと相手が自分を信用していようがいまいが相手は【詐術】で言ったことを無条件に信じてしまうのだ。
「手形をくれないか。」
男が薄く奥が透けているカードのようなものを差し出してくる。
「こちらでございます。」
もちろん、この時代の科学力で作れるものではなくトランスファーカードという、スキルや称号を与えるシステムカードだ。
受け取ろうとして触れるとカードは消えた。そういうものなのだ。不思議である。
「これは?」
ハガネは自分の命令に関係無いものを渡されたのかと思いもう一枚、男が渡してきたカードを見て聞いた。
「自由民証でございます。ハガネ様は持っていないかと思いまして。」
自由民証とは特定の国民に登録されないものの身分証明書にちかい。前は旅人証という名前だったがある理由により変更された。
ハガネはステータスの実績の部分にアリアータ王国関所通行手形が増えたことを確認して、仕上げとばかりに警備の男に言う。
「このことはあなたは忘れた方がいい。その方がいいだろう、お互いに。」
ハガネは王国の関所を越えた。
システムカードの色とかはとくに考えていませんが、ステータスと同じ色です。
ハガネさんが盗賊団を殲滅した時システムカードは出ていませんが、客観的事実として盗賊団の壊滅がさせれば、少し残党が残っていても盗賊団討伐は実績にはいります。
同様に例え、相手が賞金首だと知らずに相手を殺しても賞金首狩りと、実績としてステータスに表示されます。
モンスター討伐も同じです。
ただしユニークモンスターと呼ばれるモンスターを狩った場合、
【ユニークモンスター討伐:えむリン】
というように表示され賞金首のように特別扱いされます。
ゆえに、ユニークだと思っていたらあとから調べると普通のモンスターだったとして実績が消されるなんてことは原則起こり得ません。