今さらですが、設定です。
八話の前に、まとめてみました。読まなくても大丈夫ですが、……読んだら笑うんじゃないかな。
第八話 宣言されました。の、途中で止まっています。
設定が、うまくはまらなかったのですね。あと、レポートとか、レポートとかありました。レポートとか。
ちょっと頭の中を整理するために、今さらですが、設定をまとめてみました。
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登場人物
神山 透子
ヒロイン。ツッコミ体質。食べ歩きが好きな、ごく普通の女子高校生だったが、勇者として召喚され、隷属の首輪付きで魔王を倒せと放り出される。
タラチ・イアンデス・グロウガリアス(タラちゃんです)
超絶美形の設定にしたのに、全く活かされていない、残念な感じの魔王。実は十五歳であった事が発覚。父親の影響で、微妙にオタク気味。
黒髪に赤い瞳、象牙色の角が二本、頭にある。漆黒の翼。
サジャー・エイデ・ゴウシャ・ザイ・マルス(サザエでございます)
前魔王で浜野さんの結婚相手。タラちゃんの母。
略称はサジャー・エイデス(サザエです)。愛称はサージャ。
迫力美女。堂々たる体躯の肉食系美人。流れ落ちる漆黒の巻き毛。真紅の瞳。象牙色をした頭の角が、つややかにセクシー。背中には漆黒の翼。
浜野 修吾
透子の前に召喚された、元勇者。その前は、少女漫画家デビューを夢見る、ごく普通のサラリーマンだった。……あれ、これって、ごく普通?
サザエさんに婿入りする。老化がゆっくりになっているので、三十代の見かけだが、五十代。
魔族としての名前は、シュウ・ゴー・ハマー・ノウ・レク・サージャ(サジャーの婿、浜野修吾)。
フニーエ・スァンデス(フネさんです)
真紅の髪と瞳の、燃え上がらんばかりに情熱的、官能的な美女。漆黒の角がセクシー。
サザエさんの母、タラちゃんの祖母。北の暴れん坊と呼ばれた魔将。
ナムール・イーフ・エイデス(波平です)
青く輝く髪と、氷にも似た薄青の瞳、白く輝く角と翼も神々しい男性。
優雅で礼儀正しい。フネさんの弟。サザエさんの叔父。
イクール・アルチ・イアンデス(イクラちゃんです)
金髪碧眼の美青年。金色の角と翼、天使のような見かけ。でも腹黒。天然っぽく腹黒。
波平さんの孫。タラちゃんのはとこ。
ワールカ・メイチー・イアンデス(ワカメちゃんです)
青みがかった銀髪に深い青の瞳、白銀の角と翼のクールな美女。カツオくんと双子。サザエさんの妹。
カイチ・ウー・ウォークン(カツオくん)
青みがかった銀髪に深い青の瞳、白銀の角と翼。チャラい感じの美形。ワカメちゃんと双子。サザエさんの弟。
アイムー・ミク・イーマ・ウーシュ(I'm Mickey Mouse =俺はミッキー・マウスだ)と、アイムー・ミヌー・イーマ・ウーシュ(I'm Minnie Mouse =あたしはミニー・マウスよ)
四代前の魔王。タラちゃんの曽祖母が、アイムー。婿はアメリカ人の勇者だったらしい。
登場人物はこの後、新しい人が八話で二人ほど出ます。
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世界設定その他
世界の名前
未定。普通に世界、と呼んでるんじゃないかな。
人間と魔族の関係
一部では交流もあるが、基本的に敵対。と言うか、人間側が一方的に敵視している。
文明レベル
中世っぽい。魔族の中に、やたら様々な技術を発明し、極める事にこだわる、日本人のような(←)種族がいるため、妙なからくりやら、工芸品やら何やらは存在しているし、流通している。
印刷技術も製紙技術もそれなりに高いのだが、『力こそが正義!』な魔族はあんまり本を読まないし、『魔族を討伐しろ!』な人族には、魔族の発明品があんまり流れない。そういうわけで、変なバランスが取れ、全体的に文明レベルが中世に留まっている。自分で設定しておいて何だが、もったいない。
情報の伝達
魔族の場合は、そういう能力を持っている種族がテレパシーのようなものを駆使して伝えるのだが、上に立っているのが『力こそが正義!』な人が多いので、あんまり活かされない。識字率は高いが、『力こそが正義!』だもんで、図書館は閑古鳥。……書いてて悲しくなってきた。
人族の場合は、基本的に人力に頼る。吟遊詩人とか。ちなみに識字率は低い。
身分制度
魔族も人族も、王制を取っており、貴族、平民、奴隷がその下にいる。男女の地位と担う役割はしかし、魔族と人族では大きく異なる。
男女の地位と役割
人族の場合は、男性が主であり、女性は従。地位、権利は男性にまず認められ、女性は産まれた家、あるいは嫁いだ家によって権利と地位を得る。国によっては、女性全般に一切の権利を認めない所もある。男性は猛々しさや、力強さを求められ、女性はしとやかであり、従順であることを求められる。
魔族の場合、能力が女性に優先的に遺伝する特質があるため、女性が主であり、男性は従。家を継ぐのは女性であり、男性は成人すると他家に出される。その為か、女性は強く猛々しい者が良いとされ、男性は繊細で穏やかな者が良いとされている。
この辺りの異文化事情がすれ違いまくったあげく、両種族の交流を断絶近くにまで追い込んだ。
ちなみに浜野さんが無事にサザエさんと結婚できたのも、ヘタレ気味な所が「しとやかで繊細」と見なされたから。……あ、笑いが。
魔族の遺伝
魔族の能力は、女性に優先的に遺伝する。
上級レベルの炎の能力を持つ魔族の女性Aと、上級レベルの地の能力を持つ魔族の男性B(母親が風の能力持ち)が結婚して、五人の子どもができた場合、
長女C 上級レベルの炎の能力持ち。
次女D 上級レベルの炎の能力持ち。
長男E 中級レベルの炎と地の能力。
次男F 炎も地も一切なし。いきなり上級レベルの風の能力持ち。
三女G 中級レベルの炎の能力と中級レベルの風の能力持ち。
こんな感じになる。
長女、次女は、母親とほぼ同じ能力を受け継ぎ、三女辺りで祖母の能力が出る。
男性の場合はしかし、どの能力が出るかわからない事が多く、場合によっては相性の悪い能力同士が打ち消しあい、何の魔力も使えない状態に。
こうした事情から、家を継ぐのは女性となっていった。ある家に、その家固有の能力があった場合、女性は確実にその能力を残せる。しかし男性の場合、結婚相手の能力が次代に出てしまうため、へたをすれば、その家の固有能力は、受け継がれる事なく消えてしまう。
タラちゃんの場合は少し特殊で、異世界人である浜野さんには魔力がカケラもなかったため、サザエさんの魔力が無事に受け継がれた。
魔族のお家事情と男性の立場あれこれ
魔族は一妻多夫制。家を継ぐのは女性なので、男性が婿入りする。王や位の高い貴族の場合、政略やら何やらで、夫が何人もいるのが普通。平民の場合は、金銭的な理由もあり、一妻一夫が普通。
男性は基本的に、家を出て婿入りする。あるいは、力の強い魔族の愛人になる。それが嫌な場合は、軍に入って兵士となるか、傭兵のような仕事に就く。
なお、この世界にもロマンス小説もどきはあったりする。読むのは主に男性。女性は基本、『力こそが正義!』なので。
ちなみに浜野さんの伝えた『明日のジョー』は、魔族の図書館、ロマンス小説の棚に並んでいる。
異文化コミュニケーションって、大変だよね……。




