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21.無理



コハクに来て一週間がたった。この間、すぐに送られてくると思われた王からの追手は無く、ごくごく平和に日々を過ごせている。


(...まあ、追手がこないに越したことはないが...しかし、不気味だな。地下とか吹き飛ばしたり、エルフ攫ったりとかなりの被害だったと思うんだが...あとアーサーぶっ飛ばしちゃったし)


しかし、そんな事を考えていても意味はないしどうにもならない...。兎にも角にも、旅の資金を出来るだけ早く貯めてエルフの里へ向かわなくては。


「あの、シロさん」

「ん?なんですか、クロサキ様」


彼女は内職の縫い物をしながらこちらに振り向く。

彼女は少しでも俺の負担にならないよう、こうしてあいている時間にできる仕事を見つけてきてくれる。


「この間お話したダンジョンのことなんですが」

「あ、言ってましたね」

「国からの追手が来ないとはいえ、いつまでもここで資金調達はできないと思うんです。だから、ダンジョンに行って残りの目標金額まで貯めようと思いるんですが...どうでしょう」


「そうですね。ダンジョンは危険が伴いますが...得られる物も大きいですから。深くまで潜らなければ大丈夫だと思います」

「ええ、2人を連れて奥地までは行きません。大丈夫」


キョトンとするシロさん。


「...私達も連れて行っていただけるのですか?」

「はい。...よくよく考えてみれば、いつ追手がくるかもわからないのに2人を残してダンジョンにいけませんからね。って、危険な場所なので...2人が良ければですが」


ボスっと背中に衝撃をうけた。見ればアイビーが抱きついている。


「...いく」


「ありがとう。ちゃんとアイビーを守るからな」

「...ん」


コクリと頷くアイビー。怖いはずなのに。


「ダンジョンへはいつ向かいますか?」

「そうですね。ダンジョンの情報はいいところ集まっているし...あとは一応道具類を買い集めてからだから。明後日くらいには」

「なるほど。わかりました...」


ニコリと笑うシロさん。


「そういえば、シロさん...妹さんは大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫です。クロサキ様のお気遣いで生活費を送金することが出来ているので...ありがとうございます」


本当は心配なんだろう。きっと今すぐにでも会いに行きたいはずだ。

でもそれは出来ない...。俺と別れたシロさんが国から狙われないという確証もないし、その結果、妹さんを利用されてしまう可能性がある。


だったら、ほとぼりが冷めるまでこうして生活費を定期的に送っていた方が良い。


(...もっと稼がないとな。そのためにもダンジョンでの稼ぎは必須だ)


しかし。


シロさんがこんな...満足に妹さんにも会えなくなってしまったのは、結局のところ俺が無能力者だった事が原因なんだよな。


今から王城に戻って能力を認めさせられれば...ワンチャンあるか?


(...いや、それは)


けれど俺だけじゃない、だろ。他にも...例えばそうだ、召喚で犠牲となった奴隷達。

故郷を焼かれ、無理矢理連れ去られたアイビー。

召喚に失敗したとされ殺されかけたシロさん。


そうして他人の命を軽々しく扱う奴らと...仲間になる?



そんなの絶対...




(...無理だ)






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