59話 育てない娘はオンリーワン
「うがーーーー!! うーうー、天重郎ひゃん酒だ酒をもぅてこい」
「昼間から酒って……君はおやじか」
エルアが飲んだくれている。いやこの娘まだ子供だよね? 飲ましたら俺がやばいのでは?
なんでこんなことになったかというと夢幻ダンジョンで俺がダメージを受けてエルアもダメージを受けて逃げ帰ってきたら飲みましょうとなったのだ。
「うるふぁいですね……私の酒が飲めないんですか……」
「それレモンソーダなんですけどね」
「いつの間にすり替えておいたんだ……? アテナか」
「そうですマスター……エルアさんが飲んだくれると悪いのでレモンソーダに変えておきました」
その後グゴーと寝てしまうエルアさん。少女とは思えない。可能性の塊とはなんだったんだろうな?
次の日……エルアはぐれていた。
「いつも通りなのに……怠い……なんでしょうかね? マスターがつまんない男だからですかね……」
「またレモンソーダがぶ飲みですか……」
「それでも男かってめえは!!!」
「はひっ……というと思ったか……君こそヒロイン力が足らないのではないか?」
「そうですよね……ヒロイン力足らんよね……」
エルアがなんか納得しているが俺も男として探索士として理想の男になりたいな。
「だったら男を磨くために私と良いことしましょう?」
ミヒルがつまらないつっこみを入れてくる。
「ならエルアは私と女を鍛えるために鍛錬だ!」
アテナがエルアを誘う。
なおエルアは嫌そうな顔をしている。
「めんどくさそう……」
「いいから来るんですエルアさん……さぁ!!」
「いやだもっと美味しいもの食べたいのみたい……いやあああああ!!!」
その後連行されたエルアを見た者はいない……という冗談はよして……まあ俺はミヒルに搾り取られたがいつも通り。
ミヒル相手にシャドーボクシングをするもちろん胸に対してだが。
「流石にやりますね……マスターはあの少女のどこに期待を感じるのですか?」
「今のところ普通の少女だな……まあでもめっちゃあの娘器用なんだよね……それだけ」
無限の神空間でエルアは俺の指示でモンスターを狩っている。
「魔法の矢を外したことはありませんよ! 私は」
「う~~~ん、まあいいか次」
岩石お化けを召喚した。
だがエルアは魔法矢では貫けない。あきらかに攻撃力不足である。
でも俺なら同じ魔法矢で貫くことができる。
俺程度の魔法力で勝てる相手に勝てない。
本当に将来性あるヒロインなのか? でもまあ育てる苦労も色々と面白いよな。
そういえば不知火はなかなかに活躍している。
普通に攻撃力高くて耐久力があるヒロインだ。
不知火は頑張っている。
エルアをもっと育てるためにアテナと一緒に夢幻の塔に行くことにした。
なおマリさんもそろそろ誘うか。
なんだが凄く興味が引かれるヒロインだなと考える天重郎だったのだ。




