36話 夢幻の塔 その3
2階層に来たばかりでゴーストライダーが驚異的なモンスターだ。
ゴーストライダーはアテナとカレリナとエリーが次々と倒していく。
ゴーストライダーを見るとひしひしと自分の無能感が伝わってくる。
レベルを上げても仲間に見初められてもなんか自分の筋肉にも自信が無い。
というかこれ少しだけダイエット成功しただけで筋肉ついてないじゃん。
今の俺の姿を見た……俺はただのデブのおっさんだった。
俺はこんな無能で仲間が離れていく……いない誰もいない……どうしたらいいのか……悔しい……どうしよう俺……
はっ!? あれっ……俺凄く落ち込んでいるし……なんで?
【精神耐性Lv1を獲得しました】
どうやらモンスターの幻惑魔法を喰らっていたようだ。
だがそれは謎の弾のような一つ目の魔物だ。
リトルビースという悪魔系のモンスターが行う幻惑魔法はかなり強力な幻惑を仕掛けてくるようだ。
俺は杖を取った創星の杖で風刃を放った。
だがあまりにも凶悪なリトルビースは仲間を呼んだようだ。
デーモンが現れた。
まさに悪魔みたいな出で立ちのデーモンはいきなり黒い雷撃を放った。
2階層でデーモンが出現するという時点で相当やっかいなダンジョンであるのがわかるが……アテナが一瞬で間合いを詰めてデーモンに斬りかかる。
俺はここでガチャスキルを発動させた。
こいよ……!! ここで有用なスキルが来てくれたら……
俺は一度目……ガチャの結果は鬼フクロウのマントが出た。
すぐにカード化して収納する。
2度目のガチャを引く。
デーモンが迫るのをアテナとカレリナが止めてくれる。
ガチャからスキル【剣術Lv1】が出た俺に取り込まれる。
俺の剣の技能が瞬時に達人のそれとなる。
だがもともと持っていた特技とかは無いのでそこまで達人かと言うとにわかである。
にわか剣法でもそれなりに今まで何度も敵を倒してきたからか……それなりに動けた。
「人間ヨ……そのようなにわかな動きでワレに挑もうとするか?」
「喋れるのかよデーモン」
「ワレはそれなりに知能があるほうだ」
俺は炎雷の剣で挑む。だがデーモンが光線を発射してくる。
それを受け止めるように流す。
肩が抉れるように熱いな……焼け焦げたようだ。
だが俺はそのままの勢いで剣でデーモンを斬り伏せた。
「見事ダ……」
デーモンはそのまま消え失せた。
あまりにも強かったデーモンは2階層の強敵だった。
俺たちは先を目指した。




