18話 ユニット撃破して宝箱を当てろ
【ユニットを撃破した瞬間に稀に宝箱が出現するようになりました】
こんな文面が神空間で出てきた。
はい俺で~す。あまりにもハーピィのミヒルが流石にうざいのでプライバシー空間で引き籠っている。
何故か電気が通っているのかコンセントもさせるのでテレビとゲーム機を持ってきてゲームをしている。
スーパーウルトラダイナミックコンピュータ通称ダイコンが俺のハマっているゲーム機だ。
といってもレトロゲーム機なのでスーパーでもウルトラでもない。いや遊びやすさはスーパーでウルトラだが。
ニャルルと一緒に配管を直す仕事をしているマルオ君がカートに乗ってお互いで風船を割りあうゲームモードで遊んでいる。
「天重郎やりますねこうですにゃ!」
「ニャルルやるな……だが俺もこの程度ではやられたりしないぞ!!」
子供かよと思いつつ。なおカレリナは俺の持ってきたマンガやラノベを読んでいる。
「ふん……ふんふむ…………なかなか展開が予想から離れているわね……ふ~んここで勇者が敵を飲み込んで……スライム勇者は強いわね」
だがミヒルが悔しそうに俺に近づいてきてこないのはおかしいのはアテナがミヒルと戦っていた。
「ミヒルさんあなたは私が倒します!」
「つまんないから拘束」
「あひっ!? 酷いです強すぎます…………いつまでもやられている私ではないですよ」
とアテナも拘束を解く。こいつら部屋でなにやってんだ。
孫悟空は山に行って修行中らしい。あいつもそろそろ仲間になってくれないかな~
なおミヒルの持っているスキルはショタ化と拘束の2種類。
ショタ化は男かオスに対して使えるスキルで必ず相手をショタ……つまり年齢を子供ぐらいにしてしまうスキルだ。拘束はレベルの低い敵を拘束するスキルだ。
俺も若干というか無茶苦茶頑張ったら体が疲れてしまう。
でも宝箱は面白そうだな何が出るかわからんから。
で俺はユニットのスライムとかレッドスライムフリーズスライムとかを倒しまくる。
魔法を連続で放ったりして魔法の練習をしながらだ。
そして200体ぐらい倒したら宝箱が出現した。
わくわく良いものが出るのかな? 何が出るかな? 何が出るかな?
と思い開けたすると石像が出てきた。
マッチョ魔人の石像……とてもマッチョな魔人の石像。運気が下がるが筋肉がつきやすくなる。
なんだこれ……なんだこれ……でも運気が下がるのはいただけなくない? でも筋肉がつきやすくなるという効果は面白いな。
どのくらいだろうかと思いつつ。俺は昼ご飯を食べる。
今日はニャルルの作ってくれたクリームシチューと煮魚と卵焼きだ。
ご飯もあり美味い美味ですな。
最高の昼ご飯をみんなで食べて腹ごしらえのアテナと模擬戦。
なお勝てない。
魔法有でも無理だ。強いのだアテナは。ミヒルの拘束をもう自力で解けるようになっているからこその出鱈目な強さだ。
カレリナは読書に夢中だ。俺のラノベを一心不乱に読み漁っている。
「地球のライトノベルとはなんて恐ろしいほどに暇をつぶせますのよ……続きが気になりますわ!」
カレリナは元々異常に強いからこそ修行なんてしないんだろ。
【マッチョ魔人のユニットを配置できます。配置しますか?】
うわ~なんかいやだでもまさかのヤバそうなモンスターユニットのようだ。
マッチョ魔人……倒すと腕力が10上昇するモンスターゴールドもそこそこ落とす(30000MG)稀にドロップする筋肉成長剤がチート級の化け物になれる。ムキムキマッチョマンに今日からなろう。
倒すだけで腕力が10上昇するだって?
なかなかに旨いモンスターユニットじゃないか。
俺はとりあえずマッチョ魔人をユニット配置してみた。
するととんでもないモンスターユニットだったと後で少しだけ後悔することになる。
いやまあ色々な意味で気持ち悪いモンスターユニットだなと……でも笑いのネタにはできそうだけどな。
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