10話 ダンジョンを攻略してみる
駆け出しの冒険者ダンジョンに来ている。
今日はニャルルも一緒だ。最初はお供しましょうかと聞かれたのでうんと答えた。
私生活魔法しか使えないですけど大丈夫ですかと切り出してきたから問題ないと答えた。
ニャルルは猫モードで猫の形態で付いてきている。
実際その方がなんか従魔を連れているみたいでかっこいい。
俺の装備は雷神の靴に韋駄天靴下に星の歌声にレーザー魔導銃に炎雷の剣だ。
ガチャはあれから引いてないこういうのは貯めて貯めて引くのが最適だと思ってるから。ニャルルは猫パンチで敵を粉砕している。
ちょっとばかし猫と呼べるのかわからんほどに大きいサイズの猫だからか猫パンチの威力も桁違いだ。ニャルルは猫パンチに意外に高速ひっかきに突撃猫タックルとか噛みつき攻撃までしている。
俺は遠くから魔導銃で狙い撃ちだ。高速に移動して敵の背後を取るようにしている。
だがねずみのような弱い敵がいる中、コウモリのような強力な敵がいる。
水コウモリは水攻撃を行ってくる強敵だ。
水撃による攻撃が回避必須な攻撃だ。しかも水コウモリは空を飛んでいるので近接攻撃が通らない。
しかも水コウモリ自体は遠距離攻撃をしてくるという厄介具合だ。数も多く一度に5体ぐらい出てくる。
魔導銃の攻撃も無限じゃない。俺の魔力を低下させる。この魔導銃はMPを使用するタイプの銃じゃなくて魔力を低下させる銃なんだ。魔力は魔法の威力に関係する。だから俺はレーザー魔導銃をしようするごとに魔法の威力が低下してしまう。
ただ魔導銃の威力自体が俺の使う魔法以上の威力を叩き出してくれるから使っているのだ。
弱いモンスターなら一撃で葬り去ってくれるからだ。普通のモンスターでも2発で倒せる。だからこのレーザー魔導銃は生命線だ。これがなくなったら雷神の靴と韋駄天靴下が生命線だ。雷炎の剣を使ってみようと思う。
実際剣なんて奮ったことないがどうなんだろう。素人の剣がどれだけ普通のモンスターに効くのかわからない。
俺は目の前のウサギのような凶悪な形相の赤目ウサギが俺に牙を剥く瞬間に俺は雷炎の剣を抜いた。斬りかかる俺は赤目ウサギを真っ二つにした。
だがこの後の敵があまりにも最悪だった。
小さい容姿の魔導士のような恰好の暗い目をした小人。
リトルウィザードが現れたのだ。
(こいつはこの前の強敵…………流石にヤバいと思うが)
魔導小人が黄色い弾丸を放ってきた。あまりにも遅いがゆっくりと俺めがけて飛んでくる魔弾は避けられそうにない。
俺は魔導銃で撃ち落とそうとした、だが弾の勢いは収まらない。
仕方ないので左手で払いのけたが左手がズキンッと痛む。
さらに攻撃の手はやまない。ニャルルが何か気になるのか発言している。
「あいつはエネミエーターのリトルウィザードにゃぁ! 強敵にゃレベル30はないと死んじゃうにゃん!!」
「そんなに強敵なのか? ニャルル?」
「そうなのにゃこんな序盤のダンジョンで出てくるようなモンスターじゃないにゃん」
ヤバい魔法がまた飛んできた。ニャルルに当たりそうだ。
俺はニャルルの盾になった。物凄く頭が痛い。死にそうな痛みだ。
くそっクラクラする……照準を合して……狙い撃つ……!
「天重郎大丈夫かにゃぁ……今回復薬をぶっかけるにゃ」
「大丈夫だよニャルル……それより…………逃げろ……!! ニャルル!」
前方からリトルウィザードがもう1体現れた。
こんな強敵もう1体とか逃げるしかないじゃないか……
「そういえば天重郎……転移腕輪もってにゃかったにゃ? それを使えば逃げられるにゃ!」
そういえばそんなのあったな俺は転移腕輪を装備して起動させた。
すると自宅に戻ってきていた。
危なかった……っと……もうだめだ限界だ……
俺はまた意識を失った。
まさかの敗北でした……天重郎はこの敗北を乗り越えて成長できるか今後の活躍を見守りましょう。
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