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因果応報  作者: とびうお
4/11

男の名前は岸和田鉄平

遅くなってすみません

いろいろ私事がありましたので遅れてしまいました。

生き物にとって何が大切かと聞かれると哲学的な考え方になるが食事と睡眠と性欲、すなわち生殖機能さえあれば良いという結論になるだろう。しかし、そうなると哲学的な問題に対して哲学的な考えはいらないという上記の問題自体を否定することになる。しかしそれは人間ではなく、獣であると考えた場合である。そこで人間と獣の違いは何かと考えるとこの両者の違いは哲学的な考え方が出来るか出来ないかという結論になるのではないだろうか。哲学的な考え方をする人間はその準備として教育を受けるのである。そしてその準備運動をしたあとに芸術・文学・科学といったように学問の幅を広げ人間は人間を人間たらしめるのである。逆に言えば獣を人間にすることも可能だし人間を獣にすることも出来るのである。だから教育は人間にとってとても大事なものになるのである。つまりは教育は受けさせる義務であり受ける権利でもある。よって親が子供に教育を受けさせるのも当然であり、そう思うのも当然である。もし親が人間ならば‥‥


柴田「何、イチゴパフェとエッグベネティクトを乗せたクリーミーパンケーキ525円(税込567円)は売っていないのか?」


人の第一印象というのは付き合いが長くなると変わってくる。

しかし‥‥これはひどい

こんな直ぐに柴田のイメージ像が壊れるなんて思ってもみなかった‥‥。


店員「すいません。お客様、ただいま品切れでしてイチゴパフェとクリーミーパンケーキを乗せたエッグベネティクトならありますがこちらはいかがでしょうか?」


もはやエッグベネティクトですらない


柴田「では、それを頼もう」


考えてみるとそのメニューだとクリーミーパンケーキを作れるのではないのかと思い柴田に言おうとしたが柴田の方を見るとご満悦な顔で注文していたので言うのをやめた。


俺「ところで柴田。」


俺は柴田に話をふる


柴田「どうした?」


柴田の頬っぺたにはクリームがついていたがまぁ良い。


俺「俺達が今回、手助けをする生き物はいつ来るんだ?」


そう、ほんの少し前に俺と柴田は始めの部屋で始めの生き物の手助けについて話していた。


柴田「では始めの生き物についての話をしよう。まずここから600メートルほど離れたカフェ ネグレクト で待ち合わせをする。」


柴田は机にもたれながら話をしている。

かくいう俺は一字一句聞きのがさまいと机に置いていたノートに柴田が言ったことを書き写そうとしていた。


俺「質問なんだがその生き物は人間なのか?例えばさ、別の生き物の体内に入って成長して、最後は体を突き抜けて出てくる寄生虫が来るとかはないよな。」


俺は可能性を示唆しながら恐る恐る聞いてみた。

しかし柴田はなに食わぬ顔で顔で答えた


柴田「それはない。」


いともあっさりと簡潔に答えた


柴田「その行動はその生き物にとって理にかなっている行動だ。つまりはあいつらにとっての常識であり、本能なのだ。そんなこと言うなら人間だって生き物を食うのは気持ち悪いじゃないか。植物みたく自分のエネルギーは自分で作れよっていう話になる。だからあいつらはその行動に関しての罪はない。」


まさに正論であった。人間目線で考えるからこういう思考に陥るのだと思った。さすがは俺をサポートしてくれる柴田である。

1人柴田の意見に感心していた。


柴田「話を戻すが今回の生き物は人間の男性である。特徴は30代くらいだスーツを着ていることだ。そして職業は児童相談所の職員であるようだ。そして男はもうこの世界に2日いるようだ。なので一刻も早く救わなければいけない。以上だが何か質問はあるか?」


俺「なんで初日から担当出来なかったんだ?それではあまりにも不公平だろう。」


柴田「手違えだと思うがその点に関しては私からも謝罪する。すまなかった。」


別に柴田が謝ることではないと思うがまぁこんな柴田を見るのも稀だろうし良いだろう。


俺「俺からの質問はない。そうと決まれば早く集合場所のカフェに早く行こう。


こうして俺達は今、現在このカフェにいるのだが‥‥来ない

一向に姿が見えない。

別に町には人間がいなかったという展開ではなく。人とも多くすれ違うのだがそれらしき男は一向に見当たらない。

俺はおもむろに辺りを見回していると小さい小3くらいの女の子が先ほど柴田が注文したパンケーキ(仮)を注文している姿が見えた。


俺「あのパンケーキって人気なのか?‥‥」


柴田「何を言っているんだお前は!あのメニューはこのカフェの定番メニューだぞ!」


柴田に熱弁されてしまった。

あのカフェの定番メニューなんて知らねーよと思い込んでいると先ほどの少女が此方に寄ってきた。


女の子「おじさん、さっきこのパンケーキを食べてたけどおいしかったの?あたしも買ってみたけどなんだか怖いよ~。」


女の子はいきなり話しかけてくるので俺はすこしとまどっていると


柴田「うん、これはすごくおいしいよ。おじさんのオススメ商品さ!」


柴田はまたしてもこの少女に熱弁し出した。

これはこの女の子ははなかなか逃げ出せないぞと思いおもむろに柴田の方を見てみると優しく話しかけている(熱弁にかわりないのだが)柴田を見て少しほっこりした気分になった。


ーそれから時間は経ちー


女の子「本当に!じゃあいったいどんな味がするのかな?」


女の子はわくわくした顔でそのパンケーキ(仮)を眺めていた。

すると‥‥


男「お~い、そろそろこっちに帰っておいで~。」


この子のお父さんであろう声がしてきた。


女の子「は~い。いまからそっちに行くから~。ありがとうねおじさん達、優しく教えてくれて。じゃあ、またね~。」


そのまま女の子はお父さんの方に走っていき、お父さんの前でぴょんぴょん跳ねながら何か話しているようだった。

そしてお父さんとパンケーキを二人で持ち、仲良く人混みの中に消えていった。


俺「あ~。親子って良いな~。なんかもう見てるこっちが癒されるよ。」


柴田「そうだな。あんな中の良い親子ならずっと見ていたいものだ。」


俺達はあの親子を見ていやされるのであった。


ーそれから更に時間は進みー


柴田「一向に来ないな‥‥。」


柴田はまたも注文した2個目のエッグベネティクトを食べ終わっていた。


俺「あ‥‥あれじゃないか?」


こちらに全速力で走ってきている人影に指を指す

そして俺は手を振ってここだとジェスチャーした。

しかし、ここで俺は間違っているかもしれないと思い保険を掛けておくことにした

間違っていたら怖いからな


俺「万が一間違っていたらどうする?」


柴田「そうだな。あいつの後ろにいるやつに手を振っていることにしよう。」


ナイスアイデアだと思ったがそんなことをする必要はなかった。


???「ハァ‥‥ハァ‥‥‥‥ハァ‥‥オェ」


なにか最後にダメな音を聞いたが気にしないでおこう。


???「あなた達が私の手助けをしてくれる人達ですね。」


男が質問するやいなや柴田は先程までの表情と一変した。

かくいう俺はその現場を見ているしか出来なかった。


???「早く私を助けてくれ頼む。いや私ではない沙都子ちゃんを助けてあげてくれ。なんでもする。だからこの通りだ。」


会っていきなりのことで何がなにか分からないがこの男は強く柴田に主張していた。彼女を助けてほしいと。


柴田「落ち着いてください。まずはお互いの情報を共有しましょう。」


柴田は男をなだめる。


???「そうですね。確かに落ち着いて情報を交換しないと。」


男はその場で深呼吸をゆっくりと静かに5回すると落ち着きを取り戻した


???「私の名前は岸和田鉄平と言います。職業は児童相談所の職員をしています。」


柴田「そうですか。ではこちらからも自己紹介をするとしましょう。私の名前は柴田。そしてこっちが工藤と言います。」


俺「どうも。」


俺はなんともぎこちない挨拶を交わすので精一杯だった。


柴田「ところでこの世界の仕組みは理解していますか?」


岸和田「ん?何やら哲学的なことを言いますね。そういう話は個人的に好きですが今はこちらの問題を解決していただきたい。そちらもその為に会いに来てくださったのでしょう?」


この言葉を聞いてふと疑問に思った。

この男は自分に罪があったからこの世界に来たと分かっていないのか?

あとで柴田に聞いてみよう。とりあえずメモメモ。

1人、そんなことをしていると柴田は話を進めていた。


柴田「そうでしたね。では最後の質問ですが。あなたは2日前に目が覚めた時、どこに居ましたか?」


岸和田「どこかって家の中に決まってるでしょ。おかしなことを聞く人だなー柴田さんは。」


俺とは全然違う場所だ。

それだけ俺はとんでもないことをしたのかと1人考えていると。


柴田「何ぼさっとしてるんだ。ほら岸和田さんの家に行くぞ。」


俺が考えている間に岸和田さんの家で話をすることになっていたらしい。


俺「あ‥‥あぁ分かった。」


俺も柴田の跡を追うように歩き出す。

そしてここから岸和田鉄平の罪探しが始まった。








キャラの名前は一部某アニメを参考にしました。

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