魔法について
孤独を愛するものは格好いい。
それはフィクションだから言えることだ。
リアルにおいて孤独を愛したとしても、それはただのぼっちでしかない。
すべてにおいてリア充と呼ばれる者には勝てない。
それは異世界に来ても同じだった。
今日も俺は仕事をさがしては生活費を稼ぎ、暇があれば魔法もとい魔術の特訓をしていた。
特訓と行っても、最初は本を読むことから始まる。
今、俺が持っている魔術の本を買うのには苦労した。
何せ、これ一冊で普通の宿に一ヶ月は泊まることのできる値段なのだ。
さてさて、今日も特訓を開始しますか。
ぼっちなんで一人でだが…。
魔法というのは大きくわけて5つにわかれている。
攻撃のための攻撃魔法。
防御のための防御魔法。
治癒のための治癒魔法。
回避のための回避魔法。
身体的強化のための体力魔法。
それらはすべて、EランクからAランクまである。
わかりやすく階級をあてはめるなら、
Eランク クズ
Dランク 下っ端
Cランク 一般人
Bランク 超人
Aランク 聖人
となるだろう。
さらに上にSランクというものがある。
あてはめるなら、
Sランク 神
となるが、この世界に5人しかいないらしい。
ここで、それぞれの魔法を紹介しよう。
まずは攻撃魔法。
攻撃魔法はそれぞれ5つの属性にわかれている。
火属性魔法。
水属性魔法。
風属性魔法。
土属性魔法。
雷属性魔法。
と5つある。
特殊として、
闇属性魔法と光属性魔法がある。
それらもそれぞれランクがある。
俺のランクは
火属性魔法 Dランク
水属性魔法 Eランク
風属性魔法 Dランク
土属性魔法 Eランク
雷属性魔法 Eランク
すべて合わせた結果、攻撃魔法 Eランク
クズだった…。
防御魔法はそのままの意味だ。
バリアなどで防御する魔法だ。
俺のランクはDランク。
下っ端だ…。
治癒魔法は二つにわかれている。
傷など外傷的なものを治す再生魔法。
体力などを回復させる回復魔法。
だが、この二つはどちらも使えないと意味がない。
再生魔法だけ使えても傷を治すだけで体力は回復しない。
回復魔法だけ使えても傷は治せない。
俺のランクは
再生魔法 Cランク
回復魔法 Cランク
合わせた結果、Cランクだ。
これはなぜか高かった。
回避魔法は攻撃を回避するための魔法だ。
相手の攻撃などを予測して回避する魔法だ。
攻撃を避ける魔法で、あの人気漫画の見聞色の覇気に似ている。
ちなみに俺のランクはBランク。
かなり高い。
おそらく人との関わりを避けてきたぼっちだから、高かったのだと推測している。
悲しい理由だ…。
最後に体力魔法。
これは身体的強化の魔法だ。
すごい速さで移動したり、ジャンプ力をあげたり、岩を持ち上げたりと身体を一時的に強化することができる。
俺のランクはEランク。
結果として、
攻撃魔法 Eランク
防御魔法 Dランク
治癒魔法 Cランク
回避魔法 Bランク
体力魔法 Eランク
全然駄目だった…。
せめてすべてCランクまではあげておきたい。
だから今日も魔術を特訓する。
こういうのは毎日の積み重ねが大事だからね…多分。