番外編1:ナナオのツボ
60と61の間です。
結構短いです。
クラリスさんとルーファスさんが帰った後、デルレイも仕事が入ったとかで王宮に行ってしまい私は一人になった。
それにしてもルーファスさんにフローラは会ったことがあるはずなのに、どうして教えてくれなかったんだろ。
これは、聞いておかないといけないだろう。さっそく部屋に戻るとフローラに連絡をとった。我ながらこういう行動は速い。
折りよく、フローラは仕事が終わっていたらしくすぐに出た。
「ナナオー、クラリスとの対面は終わったの?」
「終わったよ。・・・フローラに聞きたいことが出来ちゃったよ」
「見当はついてる。ナナオを驚かせようとおもってさ。あえて言わなかったんだけど、驚いた?」
「驚いた上に、ついついチラ見を繰り返してしまったじゃんか。あとでデルレイから厳しく追及されてしまったんだけど」
「だいじょーぶ。私もはじめて見た時に同じことしてヒースに追及されたから。仲間だね~」
「友達に同じ轍踏ませる?フツー。」
「でも、眼福だったでしょ」
「・・・・確かに。クラリスさんだけに優しい目を向けるのがよかったよ」
「わかるわ~。ルーファスはあの外見でしょう?ベクラール家の給料の倍出すから家に来ないかと誘われて“私の主人はクラリス・ベクラールだけですから”と毅然と断ったらしいのよ。」
おおお~。私のツボにヒット!あの主従関係だけでロマンス小説度がけっこうあるのにそのセリフは確実にポイント追加だ。いいなあ~、ご飯2杯はいけちゃうよ。
『いやー、ご飯2杯はいけるな』
「は?何か言った?」
いかん。つい心で思っていたことが口に出てしまった。
「ごめんごめん。なんでもないよ」慌てて私はフローラをごまかした。
そのあとも怪しむフローラを何とかごまかし続けて、私はフローラとの会話を終えたのだった。
なんだか、ロマンス小説が読みたくなっちゃったなあ。お気に入りのやつ何冊か持ってくればよかった・・・うう。残念。
読了ありがとうございました。
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番外編スタートしました。
ナナオの妄想から始まってしまいました。
すみません。
ナナオだけじゃなく、脇役として登場した人たちも主人公に
できたらな、と考えております。
で、じっくり書きたくなったカップルを新作にUPするとww
その前に、以前にちょっとだけ後書きに書いたアレンさんの若い頃を作成予定です。(ちびデルレイも出ます)
どうか気長にお待ちください。