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「オンナヲヨソオフ」
偽ってでも。
「オンナヲヨソオフ」
この体
この声
この服
見えているもの全てが嫌いだった
同時に「オトコ」として生きていくことは自分にとって苦しいことだった。
だから装った。
「オンナ」を被った。
墨色のウィッグ
藍色と白のセーラー服
ルビー色のマル眼鏡
灰色の長靴下
黒色のロンファー
あとは簡単に身なりを化粧で整えた
美しく見せる必要はない
誰かに見てもらう必要はない
認めてもらうつもりもない
ただ、
ただ、今だけは、鏡の前に映る違う「私」を眺めていたかった。




