アウトオブあーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 9話 除霊阻止
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
『アウトオブあーかい部!』は、そんなあーかい部のみんなの活動記録外のお話……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
『アウトオブあーかい部!』は、そんなあーかい部のみんなの活動記録外のお話……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
きはだとひいろはテーブルに肘をつきだべっていた。
「ねえねえひいろちゃん、白ちゃんほんとに除霊すると思う〜?」
「するなら、塩25キロ持ってくることになるんだが……。」
昨日、白ちゃんは幽霊が苦手らしいこと、部室に幽霊が出たらしいことが判明し、白ちゃんが業務用の塩を買い込み除霊すると息巻いていた。
「あさぎはまだ来ないな。」
「第一発見者なのにねぇ〜。」
きはだとひいろがボヤいていると、部室のドアが開けられた。
「みんな揃っているわね。」
「「教頭先生!?」」
「♪」
教頭先生はひいろに歩み寄り頭を撫でた。
「おばさん、あさぎと白ちゃんがまだ
「ええ。あさぎちゃんには白久先生を足止めしてもらっているもの♪」
「足止め?」
「……手短に話すわね?」
教頭先生がパイプ椅子に腰を下ろした。
「私は除霊に反対です。」
「「え……?」」
「というか、死んでも除霊なんてさせません。」
「おばさんがそんなに強く反対するなんて、何かあるのか?」
「それはいつか、話せる時が来たら話すわね♪」
教頭先生はまたひいろの頭を撫でた。
「うん……♪」
「や〜い、おばあちゃんっ子ぉ〜。」
「う、うるさい……っ!///」
「あら、きはだちゃんは除霊賛成派なのかしら?」
「いえいえとんでもありやせん。教頭先生様がおっしゃるのなら、鬼でも神でも喜んで向かい入れやしょう。」
きはだは左手の平の上で握った右手をスリスリと周し、ゴマをスリ倒した。
「……怖かったら無理はしないでちょうだいね?」
「いんや全然。」
「きはだは幽霊怖くないのか?」
「なんでぇ?」
「なんでって、だいたいの人は死人を怖がるものだろう。」
「そうかなぁ……?もう会えなくなっちゃった人とまた会えるかもしれないんだよぉ?…………幽霊がいてくれた方が希望が持てるじゃんね♪」
「…………そういうものか?」
「ごめんねぇ、ひいろちゃん幽霊信じない人なのに気ぃ使わせちゃったねぇ……。」
「いいさ。そんなの人それぞれだ。」
「ひいちゃん大人になったわねぇ♪」
「おばさん……!?///」
『ひいちゃん』はひいろの愛称(教頭先生専用)である。
「とにかくこれでみんな除霊反対ってことで。」
教頭先生は一呼吸おくと、こめかみの横に両手を重ねて掲げ、店員を呼ぶ時のようにパンパンと手を打ち鳴らした。
「「?」」
『はーい。』
すぐに聞き慣れた声が外から返事したかと思うと、部室のドアが開き、顔を真っ赤にして力なく痙攣する白ちゃんを背負ってあさぎが入室した。
「うぅ重……。」
「お疲れ様あさぎちゃん♪この辺に下ろしてちょうだい?」
「はーい。」
あさぎは白ちゃんを床に横たえた。
「ふ〜、疲れた……。」
「…………お〜い?白ちゃ〜ん?」
ひいろが横たわる白ちゃんの耳元で呼びかけたが、一瞬身体が跳ねただけで返事はなかった。
「しばらくそっとしておいてあげてちょうだい?」
「何したのぉ……?」
「ちょっと私直伝のマッサージを……ね☆」
教頭先生はバッチバチのウインクをしてみせた。
「「うわぁ……。」」
教頭先生には絶対に逆らわないでおこうと思うひいろ、きはだ、あさぎであった。
あーかい部!(4)
あさぎ:投稿……はしないでおいた
ひいろ:おばさん楽しみにしてたのに
あさぎ:幽霊のこと大っぴらにしたら大騒ぎだよ……
ひいろ:それもそうだな
きはだ:これで毎日が肝試しだねぇ……!?
白ちゃん:いつか下剋上してやるんだから!
ひいろ:楽しみにしてるわね♪
白ちゃん:ひいろちゃん心臓に悪いから教頭先生の真似しないで
ひいろ:ひいちゃんの真似をしてるのは私なんだけど……
ひいろ:誰を討ち取るのかしら♪
白ちゃん:すみませんでしたぁぁぁああ!!!
きはだ:謀反失敗してて草ァ!
ひいろ:すまない、お風呂入っていた隙におばさんにスマホを取られた
白ちゃん:またお泊まりしてるの?
ひいろ:ああ
きはだ:仲良すぎてもはや教頭先生の眷属だねぇ
ひいろ:照れるな
白ちゃん:褒めてるのそれ?
きはだ:教頭先生近くで見てるのぉ?
ひいろ:いや、自室に入って行ったぞ
白ちゃん:まったく、心臓が何個あっても足りないわ
きはだ:ねえねえ白ちゃん
きはだ:塩はどうしたのぉ?
白ちゃん:私の隣で寝てるわよ?
ひいろ:抱き枕になったのか
白ちゃん:意外と落ち着くわよ?袋も丈夫だから破れないし
白ちゃん:みんなも試してみたら?
ひいろ:やめておく
きはだ:甘党なので
白ちゃん:甘党関係ある……?
牡丹、あさぎ(2)
あさぎ:教頭先生、お泊まり中すみません
牡丹:ことと次第では処すわよ
あさぎ:『あいさん』のことで
牡丹:続けなさい
牡丹:あと彼女は『天川藍』よ
牡丹:それと私のことはおばさんと呼びなさい
牡丹:牡丹さんも可
あさぎ:じゃあ牡丹さんで……
あさぎ:ありがとうございます牡丹さん
牡丹:それは情状酌量への感謝かしら?
あさぎ:親友のこと教えてくれたので
牡丹:藍ちゃんが望んだからよ
あさぎ:私の襟足ってそんなに魅力的なんでしょうか……?
牡丹:あさぎちゃんが私とタメなら確実に毎日テシッてたわね
あさぎ:テシられてましたか……
牡丹:藍ちゃんには劣るけどね♪
あさぎ:いつかテシッてみたいです
牡丹:あさぎちゃん霊能力に興味ある?
あさぎ:今朝のでちょっと沸きました
牡丹:じゃあこんどもう1人の親友に会わせてあげる♪
あさぎ:生身ですか?
牡丹:艶かしいわね
あさぎ:やっぱり考えさせてください
牡丹:[☎︎]
牡丹:[通話を終了しました]




