ゼリーシャ
ゼリーシャーベット、略してゼリーシャ。
色々な味がある中で、夏限定塩◯◯味が発売される。
今年の夏は、塩レモン、塩梅味。
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「あっづぃ…ミネラルがぁナトリウムが足りん…」
あまりの暑さに冗談でもいうしか無い。
「塩分ね塩分。」
すかさずほまれがツッコミを入れてくる。
「伝わればいいんだよ?」
「多分、うちにしか分かんないよ…」
私、みれいと友達のほまれは今日も並んで学校に向かう。
夏休みだけど、9月にある運動会の準備とか練習のために6年生はプールに入るためでもなく学校に集められる。
運動会を成功させたいのは本当だし、頑張ろうとは思うけどなにせ溶けそうなくらい暑い。
いつか熱中症になるかもしれないという不安とともに小学校に向かうのはなかなかつらい。
「ここはこうしてー」
「〇〇しよ!」
「〜〜ちゃん、手伝って!」
普段は大人しい子もこういう時には自分の得意な分野で頑張ったり、リーダーシップを発揮したりする。
言葉だけじゃなく、絶対に誰かが活躍する、ウチのクラスのいい所だと思う。
「みんなー進み具合はどう?」
そう声をかけるのは担任の佐藤先生。
「いい感じです!」
「こっちも予定より早く出来そうです!」
と、色々な役割から進み具合が聞こえてくる。
「良いペースで頑張ってるみたいだね」
ガサッと袋の音がして、みんなの目が光った。
「差し入れのゼリーシャだよ!!」
「やったー!!」
「何味があるんですかー!?」
ガッツポーズをしたり、友達とぴょんぴょん喜んだり、先生に駆け寄ったりみんなたくさん喜んだ。
「ねね、ほまれん」
「なんだい、みれんれん」
「本番上手くいくといいね」
「そうだね!団は離れちゃったけど笑」
そう、うちの学校は赤、白、黄色、緑の四つの団がある。
そんな中でも五年間ほまれとは同じ団だったけど、最後の最後で離れたのだ。
「団は離れても正々堂々、仲良し無敵」
「我られんれんず」
「初耳だよれんれんず」
「「上手くいきそう笑笑」」
本番。
「みんな円陣になってー!」
何人かの言葉で6年生みんなで円陣を組む。
1クラス約30人の2クラス、ざっと60人の円陣はそれは大きな円になった。
「ここまで、クラスの壁を超えてそれぞれができることを頑張ってきました。」
「上手くいかないこと、辛かったこと」
「楽しかったこと」
「これで大丈夫だよね?と今日ギリギリまで不安そうにしていた佐藤先生」
どっと笑いが起きる。
60人の大きな輪に声を届けるために、喋っている人は相当な大声で喋っているから周りのいろんなところに響いた。
「でも、」
その声にスッとみんなの目が真っ直ぐに向いた。
「どんだけ言っても今日が全て」
「全力出し切っていこう!」
「勝っても負けても」
「恨みっこなし!」
「いくぞ!」
「おー!!」
『優勝は赤団。しかしなんと、過去初めてのことで赤、黄、白、緑!すべて一点差でした。』




