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まじょハット

―まじょハット。

まじょハットはその名前の通り、魔女の帽子型のコーンにアイスが乗っている。

コーンはココア味で少し黒い。

発売当初は、コーンをチョコでコーティングしていたそう。

でも、手が溶けたチョコでベッタベタになるのですぐに今の姿になった。

――――――

だから、私は悪くない(だはらわらひわるふな)

「なんて?」

「ゴクンだから、私は悪くなかったって」


今日の昼休み、私、茜音 真実(あかね まみ)はクラスの友達とグランドでドッジボールをしていた。

「次は誰にしよっかなー!」

「わー、逃げろー!」

みんなが逃げろーとワイワイしていた所で、私がボールを投げた。

すると、真美(まみ)(クラスには私と真美、2人まみが居る)がバウンドしたボールにつまずき転んだ。

「ごめん!大丈夫?」

「だい、じょうぶ…」

真美は大丈夫とは言いながらも、足は擦りむいて怪我していたため、痛かったんだろう。真美は泣き出した。

すると、男子が

「なっかせたー、泣っかせた!!真実が真美を泣かせたー!」

「ひっでー笑」

と歌い出した。それにのせて、

「わざとだわざと」

と誰かが言い出した時、ちょうど真美が怪我したことを知り駆けつけた先生に聞かれた。

他の先生ならいいんだけど、この先生は自分が見聞きしたことした信じない主義。

「わざとなの!?」

さっきまでおちゃらけていた男子も、真美を心配してた子もみんなシーンと、して誰も喋らない。

「茜音さんはそんな子じゃないと思っていました。」

その言葉に私は怒りすら覚えた。

そりゃ、わざとぶつけて真美が怪我したんなら私が悪い。

けど、事故だ。防ぎようがない。

「茜音さん、来なさい。」

そう言われるがまま私はついていった。


――――――

そして、現在に至る。

昼休みはひたすら話を聞かれた。けど、先生に連れられて職員室に行く頃には昼休みは半分もなかったから、話終わらず、明日また、話を聞かれることになった。

今は放課後。学校も終わり、友達の佐伯 美絵(さえき みえ)と私の家でまじょハットを食べつつ話してた。

「でも、真実はわざとやったんじゃないじゃん?」

「もちろん!!」

「それを先生にちゃんと伝えなきゃ」

「でも、あの先生自分が見たものしか信じないじゃん」

「それが間違いなんじゃない?」

「え、だって…」

「先生が見た事だけで決めつけたのはそんなに無いでしょ?その後、みんながこの先生はこういう人なんだ…って諦めたからイメージだけ残ったんじゃん?とにかく明日はなしてみなって。」

「分かった…」

美絵が帰った後、私はずっと、どうしたら先生は納得してくれるか考えていた。


翌日。

先生に話の続きを聞かれる。

「なんで、わざと転ばせる様なことしたの?」

「わざとじゃ無いです。」

「昨日もそんなこと言って…」

「先生。まじょハットって知ってますか?」

「アイスでしょう?なんの関係があるの?」

「まじょハットのコーンは昔チョコでコーティングされていたんです。こうした方が〝絶対〟美味しいから」

「そうね。チョコは良いと思うわ。」

「確かに、美味しかったでしょう。でも、チョコは溶けて手がベタベタになる。」

「はぁ。それが?」

「思いついた人はこれが絶対に良いと売り出しました。しかし、美味しいけど手が汚れるという欠点があります。」

「…」

「つまり、絶対にと決めつけると他のことが見えなくなるんです。」

「そうね。」

「先生は私にばかり話を聞くけれど、クラスで他に見ていた人、怪我をした真美ちゃん、には話を聞きましたか?」

「いいえ。」

「一度、聞いてみてくれませんか?」

「分かったわ。」

その後、男子がふざけて嘘をついたことを正直に言って、先生は私に謝ってきた。

その後、先生は前より他の可能性を考えてから決めるようになりました。

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