プロローグ
私は8番目の見守る者、通称NO.8。
今は東の大陸の青年を観察中。
私たちはどのように産まれたのか。
いつから観察をしているのか。
わからない。気がついたらここで観察していた。
……あら?珍しく神からの指令だわ。
ふうん。NO.9にOJT開始ね。私は指導ってキャラじゃないんだけど。まあしょうがないか。
「NO.9、仕事よ。貴女も今日から観察を開始なさい。
手順はわかるわね?
……そう。まずはこの石に貴女の魔力を込めて……そしてこの世界のレプリカに投げ込みなさい。
ほら、紐づいたわ。これで貴女の水鏡から様子を見られるようになった。
覗いてごらんなさい。」
まだ産まれてはいないみたいね。
両親はこの2人。随分と見窄らしい格好。
ちょっと今までの対象者とは毛色が違うわね。
……あら?NO.8-11826の子孫って書いてあるわ……どんな子だったかしら。
番号的には私が観察しているはずなのだけど。
NO.11826…あった。
あぁ。紅玉の大魔道士って言われてた子ね。
今じゃ国の伝説になってるみたいだけど。
とはいえ貧民の子はだいぶ選択肢が限られるわね。
見習いにはうってつけかしら。
だっていくつ選択肢を用意しても、辿る未来はあまり変わらないのだから。
はじめまして。翠仙と申します。
初めて物語を書くので、読みづらいところやわかりにくいところもあるかと思います。
そういったことも含めてご感想などいただけましたら嬉しいです。