表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ6

理由不明の夢

作者: リィズ・ブランディシュカ



 雲を食べる夢を見たんだ。


 それはとっても甘くて、綿菓子のような味がした。


 どうしてだろう。


 雲って本当は味がしないはずなのにね。


 どうしてそんな夢を見たんだろう。


 ひょっとしたら、理由なんてないかもしれないけれど。


 なんでだか、気になってしまうんだ。


 自覚はしていないけれど、もしかしたら、綿菓子を食べたいと思っているのかも。


 記憶にはないけれど、もしかしたら、どこかで最近綿菓子を見て記憶に残っていたのかも。


 それが無意識に影響したとか?


 どっちだろう。


 どっちなんだろうね。


 分からないよね。


 人間の記憶って曖昧だから。


「だから綿菓子を急に作りたいだなんて思ったの?」

「そうだよ」


 どうにも分からない事は放っておけない。


 そう思った僕は、綿菓子を作る事にした。


 つきあっている彼女と共に綿菓子を食べてみると、とても甘かった。


 甘いと幸せな気持ちになる。


 好きな人と、美味しい食べ物。


 何気ない幸せが二つ。


 なんだかいい気分になった。


 どうしてとか、理由は分からないままだったけれど。


 綿菓子が美味しくて幸せだから、それでいいやと思うようになった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ