プロローグ.【あぁんの糞上司が!】
どうも、SIAです。
読みづらいところなどあるかもしれませんが、温かい目で見守って頂けると助かります!
ーーヤバい。これは、詰んだ。
私は地面に膝をつき、倒れ込んだ。
※※※※
事の始まりは、二時間前。
働いている小企業の糞な上司に、後輩の近藤理依奈ちゃんと仕事を押し付けられて残業という名のブラックワークをしていた。
そして午後十一時。
会社の入っているビルの一階にある、飲食店で火事が起きたらしく二人で最上階のオフィスに取り残されていた。
「先輩、非常用高層階脱出器具がありません!」
理依奈ちゃんが、青い顔で必死に訴えてくる。
「大丈夫、一つはあるよ。一つは。」
理依奈ちゃんに社長室の奥の倉庫にあった、器具を渡す。
「それって、どういう…」
「飛んで!」
ビュッ。
風を切る音が聞こえる。
「それ、億が一の為の予備器具。下に戻ったら、あのハゲ親父に腹パンを入れてやって。私は多分もう、下に降りれないから。じゃ、宜しく!」
「え。…。分かりました、了解です。」
火が迫ってくる。
理依奈ちゃんを見送ると、自分の運命を甘んじて受け入れた。
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