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ハウリング  作者: ハイたん
あらすじ
1/20

各章 あらすじ

もうちょっとだけ詳しい各章のあらすじ。

物語が進むごとに更新。


 壱の章【消えない想い】


「今年の桜が、こんなにきれいじゃなかったらよかったのに」


 四月、平凡な大学生である萩原夕貴は、自らを悪魔だと名乗る銀髪の女と出逢った。帰る家がない、と告白する彼女に負けてしまった夕貴は、その日から仮初の同居生活を送ることになる。

 自由奔放な自称悪魔に振り回される一方で、夕貴は大学の同級生の少女とも少しずつ親交を深めていく。

 時を同じくして街では、若い少女たちが異なる手法で次々と自殺していくという奇妙な現象が起こっていた。

 過去から訪れる悲劇に翻弄されて、何が正しくて何が間違っているのかもわからない。それでも夕貴は、たった一つの約束を守るために最後まで足を止めることはなかった。

 いつかの春、一人の母親が産まれたばかりの娘を抱き上げた。

 ”桜の花のように、彩鮮やかな幸福を”

 小さなてのひらに、ただそれだけを願って。






 弐の章【信じる者の幸福】


「初めまして、小さな《バアル》。こうして再び巡り逢えたことを嬉しく思うよ」


 五月、夕貴は未来を見通す瞳を持つ少女と巡り合った。

 とある過去の出来事がきっかけとなり、人の死しか視ることができなくなった彼女を信じて夕貴は奔走することになる。

 それは究極の異能である『未来予知』を受け継ぐ一族にまつわる波乱の幕開けだった。

 古来より『交えた者は日の本を統べる』とまで謳われる《高臥》の宗女。その唯一無二の血筋を幾久しく綴るための数多の分家と、それらを束ねる《五接家》という名の五つの歯車。

 遠い昔、まだ三人がただの三人でいられた頃、いつも少女たちは三人で笑っていた。

 繋いだ手の痛みを覚えている。だから忘れようとしても忘れられず。

 彼女は、ただ、殺してほしいと願った。





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