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氷雪の猫又 〜少女の過ごした100年間〜  作者: 餅月 白
第1章 猫の平和は唐突に終わる
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第1章 3 村の人だけじゃ魔物は倒せない

ステータスに名前欄を追加しました。

怯えながらに武器を構える村人達、その目は怯えきっている。それに対して、過去に魔物と戦った、という経験があるシグルドは落ち着いた顔でしっかりと銃を構えていた。

……戦ったシグルドと、戦ったことのない人じゃ……なぁ…。

思わず、溜め息が出る。

シグルドがいるし、大丈夫だろう、その考えが浅はかだった。






…このままだと私の出番……なさ「ぁ…ぁぁあ…」

吹っ飛ばされたのか、私の目の前に血塗れの村人が。服は真っ赤に染まっている。

……まさか……。

咄嗟に真っ白い鷹の魔物の元へと走る。見えるのは、全く傷ついていない、魔物と

少し、焦り気味なシグルド、そして周りには血塗れの人が転がっているだけ。

………甘く見ていた…こんな状況になるなんて……。

魔物がなにか、妙な動きを見せる。その僅か数十秒後、シグルドの腹に突き刺さるのは、鋭く尖った白い羽根。生きていた周りの村人は皆、首が飛んだ。鋭く尖った羽根が村人達の首を飛ばし、シグルドの腹を貫いてみせた。凍った地面がどんどん血で赤く黒く染まっていく。

「う…うぅぅ……」

シグルドが腹を抑えて蹲る。

さっきの一瞬何が起きたのか、少し見えた。速すぎる動きだったが、あの鷹の魔物は自らの翼から羽根をクチバシで、もぎ取った。そして、もぎ取った羽根になにか、昔聞いた魔力(多分)を流し込んで、武器として使った。そう見えた。何故見えるのかは知らないが、前に頭の中に浮かんで来たウィンドウに表示されていた【視覚強化】というスキルのお陰だろうか。謎だ。

……しっかし、シグルドがやられたとなるとこの状況は非常にまずいね…。

周りは目を背けたくなる風景だ。地面を見れば赤黒く染まった地面に血の海に、死体、死体、死体ーーー。

冷静に考えることすら、出来なくなりそうだ。

…いずれにせよ、このままじゃまずいよ…。

何とか、シグルドが死ぬ前に決着をつければなんとか…なるかも…。

鷹の魔物が魔力を込めた羽根を念力で振り上げ、シグルドにトドメを刺そうとしたところで、勢いよく私は鷹の魔物に体当たりをした。鷹の魔物は不意を付かれて体制を崩して、思いっきり地面にぶつかった。

……こんな時、敵の情報が分かれば…あとどれくらいで倒せるとかが分かれば良いのに……。

そう思ったら、頭の中に何かが表示されるように浮かんできた。


【スノーバード(名無し)】

〔Lv.5〕

〔種族〕魔族

〔能力詳細〕

HP100/52 MP150/20 お腹100/50

攻撃力56 特殊攻撃力100

防御力30 特殊防御力90

素早さ120

状態 健康

スキル

??? ??? ???


…………は?………。

落ち着け!落ち着け!おぉちつつけ!!。

深呼吸…スーハースーハー…OK、落ち着けた…。

…まず、何が頭の中に浮かんできた?…。

……RPGだと、確かこれをステータスとか言うやつらしいけど…。

……じゃあ、自分のステータスも分かる的な?…。

とりあえず、念じる。


【猫(名前 ニコ)】

〔Lv.1〕

〔種族〕獣族(猫)

〔能力詳細〕

HP20/20 MP55/55 お腹100/90

攻撃力15 特殊攻撃力55

防御力5 特殊防御力32

素早さ99

状態 健康

スキル

・ステータス鑑定 ・気配察知Lv.1

・寒さ耐性Lv.1

……出来た……出来ちゃったよ……。

…凄いよ私…調子に乗りそうだよ…(*´ω`*)…。

……これがRPGで言うステータスなら、今使っているスキルは、ステータス鑑定だろう。凄いなこのスキル。

気配察知は近くにいる魔物、人、亜人、動物とかの気配を察知できる?…と思う。Lv.1だから、期待はしないでおこう。

そうこうしている内にスノーバードが体制を整えていた。

……今なら、負ける気がしない……。

そう思っていたら、


【熟練度が一定に達しました。

スキル

・寒さ耐性Lv.1

から

・寒さ耐性Lv.2

にあがりました。】


…また、あがったぁぁあ!!…。

…イエェェェエイ!…。

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