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某
名前、田中 信尋。
血液型A 身長171cm 体重65kg
視力両目0.8 学校の成績5段階評価でオール3
平凡とか普通とか、そんな言葉は彼のためにあるのではないかと思うくらいちょうど真ん中の良くも悪くもない(解説するほどの特徴もない)彼は都内で一番のマンモス校、某学園に通っている某学生だ。
『我が学校では皆が同じ制服を着て見た目の個性ではなく、人間の中身の個性を磨く場であり━━━━』
学園長の話は予定調和のごとく長い。
RPGのゲームだったならボタンを連打して読み流されることだろう。
4割の生徒が真面目に話を聞き、3割の生徒は話が筒抜け、2割は小声で話しては笑い、残りはあくびしている。そんなふうにしてこの学園の秩序は保たれていて今日は平和だ。
ほとんどすべての人間の学校生活がこんな感じであり、突然生徒がゾンビ化したり、謎の宇宙人の暗殺をすることにもならない。
そんな特別な事が起きるのは物語の世界の話だ。現実はその人間の受け取り方が物語を作っている。日常で大風呂敷を広げられる人間があたかも特別な物語の主人公になったと主張しているだけだ。というのがノブヒロの主張。物語で言えばモブキャラの足掻きみたいなものだ。
ちなみにこの物語はそんなモブキャラがメインキャラになってやろうと小さな抵抗をするモブ得な物語である。




