表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彩義〜Asagi〜  作者: 結桜
2/2

旅立ち



ー1559年その年に、ある戦に出る為旅立つ六人の若者達がいた・・・。



「みんな・・・集まった?」

まだ背丈からして幼い少女が言う。



闇の中、顔などは分からないが、少女の周りには他に五人居た。


「ちよちゃんってば、こんな遅くになに?」

柔らかい口調で言う少年は、眠そうに欠伸をする。


「八千代、どうしたんだ・・・?」

闇の中に落ち着いた声が響いた。


その中には、一つの淡い紫色の瞳が見えた。



「''棗”がね・・・でていったの」


その短い言葉はどこか重たく感じられたが、皆は大して動じた様子を見せない。


「棗さんが出て行くなんて、いつものことじゃない。そんなことで呼んだの?あたし早く寝たいのに」

少し強めの口調で言う少女を、幼い少女は無言で見つめる。



しかし、そんな雰囲気を変えるかの様に男の声が響いた。


「八千代・・・何か合ったんだな。お前が意味も無く俺たちを呼ぶわけない」


その言葉に少女は、こくりと頷く。


「うん・・・。ちよね、みたの、この日ノ本でもうすぐ・・天下を分かつほどの大きな戦がおこるの」


少女の言葉に息を飲む者も居たが、落ち着いている者も居た。


だが、此処にいる者皆理解していた・・・これは真実だ、と・・・。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ