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高速フェリー改ナッチャン型~特設高速輸送艦として生まれたフェリー客船~

山口多聞さまの架空戦記創作大会2015春「架空の特設艦船を題材とした架空戦記」の応募参加作品。因みに船名に良い名前の案が有れば感想などにお書きください。輸送艦兼フェリー船なので艦名は日本語なら自由です。

高速フェリー<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>をベースに製造元のオーストラリアの造船会社インキャット社と三井造船・三菱重工業・川崎造船の合同で共同開発建造された双胴高速フェリー輸送船。


元々のベースとなった高速フェリー<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>はその足の速さと輸送能力から離島奪還作戦に不可欠な高速輸送艦艇として利用するため購入が検討されたが予算的な問題から頓挫。


そこで旧帝国海軍の飛鷹型航空母艦に改装した橿原丸級貨客船<橿原丸><出雲丸>の例に倣い【優秀船舶建造助成施設・大型優秀船舶建造助成施設】に着目。


国内の海運会社と≪有事・災害時の際には乗員ごと指揮下に入れる事を条件に建造費・維持費の助成≫という条件でレンタル契約。


またコレは低迷する日本造船業界とそれに伴う研究開発沈滞、技術者養成、雇用促進並びに退職した海上保安官の再雇用先なども視野に入れた計画を立案し、コレが認証され計画はスタートした。


船体は元となった高速フェリー<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>をベースに最初から輸送艦としての転用を盛り込まれて船体を拡張・再設計。


基本設計はベースとなった高速フェリー<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>のままだが過去に日本で建造された超電導電磁推進船<ヤマト-1>や旧運輸省が計画した<テクノスーパーライナー>などの要素も取り入れられた。


主な改良点は船体が元となった船体の全長112m→150mに拡大拡長化。船橋はベース船と同じく<統合型ブリッジ>になっているが、よりゆとりを持った配置となっている。


設計当初より車両が自走して港と艦を乗り降りできる<RO-RO機能>が盛り込まれており右舷中部には50トン以上の車両・戦車にも対応できる大型ランプが設置されており、難なく収容・揚陸出来る。


またモジュール設計が採用されており、短期間で各種兵装への改装を終えて任務へ投入できるよう考慮されている。


これにより自艦防衛用の為の武装のみならず任務に必要なヘリコプター甲板、小型舟艇およびUAVの発着艦能力、通信機能などの設備を追加可能。


有事の際には短時間で武装化し、再構成可能であり、様々な任務を実行できる多目的性を有している。


その他にも人員の省人数化と低燃費性も求められ、ディーゼル・エレクトリック方式の電気推進システムを搭載。燃費はリッター辺りでは20m。


推進機は一般的なスクリューではなくウォータージェット推進器を左右合わせて4個備えており、強力な水流の噴射によって高速航行を可能。


ウォータージェットの水流の向きを左右に最大90度まで変えられるので舵を必要とせずにすばやく船の向きを変えられられ〝ドリフト走行″の様な事も可能。


このウォータージェットには後進バスケットと呼ぶ偏向板があり、後進時にはこれを噴射口へ押し上げることで水流の方向を前方下方へ変えることで推進力を180度逆の後進へと変えられる。


また後進バスケットを中間位置にすれば、エンジンを回したままで停止状態にもできる。左右での水の噴射方向を逆にすることで、横方向への移動やその場で回転がおこなえる。


これ等の要素を取り入れられた設計された本クラス、高速フェリー改ナッチャン型≪曙≫≪朝日丸≫がまずは建造された。


この両艦は製造元のオーストラリアの造船会社インキャット社が建造してブルーリボン賞を受賞した<キャットリンク5><カタロニア><ホバースピード・グレートブリテン>などの客船達と同等以上の高速性能と輸送能力を誇り、元が客船の為、居住性もトップクラスで軍艦と思えぬ程に充実で内外の将兵から高い評価を受け、しかも低燃費という性能を実現。


共同開発の元のオーストラリアも輸送艦として保有。また他国にも輸出が決定し、ベトナム、フィリピン、シンガポールなどの海洋国から発注がなされた。


建造の元のオーストラリアを筆頭にこれ等の国々では最初から輸送艦として軍籍に付く事が決まっている為、民間フェリーとして建造された日本のタイプには付いていない軍艦としての機能が最初から盛り込まれており、それ等を紹介。


まず自衛用の武装に各国とも国によって使用は違うモノのSeaRAM近接防空ミサイル11連装発射機、20mmCIWS、30mmCIWS、20mm機関砲、30mm機関砲、M2重機関銃など自国の艦艇の標準的な自衛用武装を搭載。


これ等の国々のタイプには艦尾甲板がヘリコプター甲板で発着スポットとハンガーがあり、MV-22オスプレイやCH-46輸送ヘリコプターやハリアーも離発着可能。


UH-1〈イロコイ〉やUH-60〈ブラックホーク〉クラスのヘリなら2機程度なら収容でき、ステルス性への配慮がされた。また病院船としての機能もあり、手術室や病床が設けられている。


これ等の各種装備は建造・購入した各国のタイプ艦や海上保安庁が購入した際の追加装備の想像図などに紹介されており、実際に購入した際には後日装備される予定。


また試験技術艦として1隻のみ建造・保有。この艦には過去に計画・建造されたTSL-A船型(空気圧力式複合支持船型。2つの船体間の空間にディーゼルエンジン駆動のファンによって空気を送り込み、その圧力によって浮上する)と呼ばれる空気浮上型の双胴船と超電導電磁推進を組み込まれた未来の船として技術習得を目的として建造され、速力100ktを叩き出す超高速船となったといわれている。



【スペック(日本建造ヴァージョン)】

満水排水量: 12,000t

全長:150m

全幅:32m

機関:ディーゼル・エレクトリック方式 (ディーゼルエンジン4基 10,000kW×4基/発動機×2基)

推進器:ウォータージェット推進器4基

航続距離:航続距離8,000海里 (20kt巡航時)

速力 約:50kt

乗員:30名

最大搭乗人員:2,000名

最大搭載車両:普通自動車500台又は戦車35台。

最大積載:2000t


*武装(後日装備予定):SeaRAM近接防空ミサイル11連装発射機×2基。20mmCIWS×2基。


この作品は口永良部島のフェリー太陽のニュースを見て、高速フェリー<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>の両艦の事を思い出して書き上げました。

「そういえば自衛隊は有事の際には<ナッチャンWorld><ナッチャンRera>を徴用するって言ってたな」→「他にもフェリー<はくおう>も輸送艦として利用してたな」→「今、山口多聞さまの架空戦記創作大会2015春<架空の特設艦船を題材とした架空戦記>があったな」→「このネタならいけるのジャマイカ?」

と、こう思い出して大急ぎで書き上げました。規約内に収まったと思うが反して居たらスミマセン。

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