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ミネベア≪SAKURA≫~日本警察のバディ~

1960年代に警察庁からの依頼を受けて日本の新中央工業(現在のミネベア社)がワルサーPPをベースに開発・生産した国産拳銃。


愛称は≪SAKURA≫また輸出モデルは<サクラワルサー><ワルサー桜>との名称で呼ばれ、外見から<和製マカロフ>とも言われる。


性能などは元となったワルサーPPピストルとほぼ同一。M3カービンと同時期に採用された。


またワルサーPPピストルを原型・参考にした韓国の大宇デーウDH380ピストルやハンガリーのFEGモデル・ワムラ・ピストルやポーランドのラドム・モデルP64ピストルなどの他国の拳銃とも比較される。


当初、日本警察の正式拳銃は米軍から供与されたコルトガバメントを正式採用された。


が、大型のコルトガバメントは日本人に手に合わず撃ち辛く、旧帝国軍の時代の南部十四年式拳銃やFN M1910の三種類の拳銃を使用していた。


その後、M3カービンと導入を機会に新たなオートマチック拳銃を採用する事に決定した。


当初はこの当時、最高峰のオートマチック拳銃であるブローニング・ハイパワーの採用が検討されたが警察組織としては余りに重武装という事で携帯性と性能に優れたワルサーPPピストルを参考に開発された。


ミネベア≪SAKURA≫の性能は元となったワルサーPPとほぼ同一。小柄な日本人に合わせて開発され、これにより携帯性と取り回しに優れ、小柄なアジア系の人の手にフィットして撃ち易い様に作られている。


また他の特徴は大きさはワルサーPPより小型でワルサーPPKより少し大きな点と9mmパラベラム弾を使用でき、装弾数が10発に増えてる点。


現在はP226に代替されて退役しているが元となったワルサーPPKと同じく携帯性に優れて取り回しが良い拳銃として評価が高く、特に私服警官やSPなどからは支持されており現在も使用されている。


警察組織向きの輸出やライセンス生産も良好で特に日本人と同じく手の小さいアジア人向きに撃ち易くなっている為、アジア地域を中心に幅広く多く使われた。


派生型モデルに消音拳銃モデルがあり、開発は第二次世界大戦中にイギリスで開発されたウェルロッド消音拳銃を参考にされた。


大まかな外見やスペックはマカロフPBサイレンサー・ピストルとほぼ同一で銃身はサイレンサーと半一体型と云う仕組みのインテグラルタイプ。


これにより一般的なマズルタイプのサイレンサーよりも消音効果が高く、銃全体のバランスが良く、撃ち易い。


サイレンサー部分は着脱式で分解して専用ホルスターに本体と共に収めて持ち運びし易くなっている。


そしてより消音性と減音効果を高める為、亜音速で飛翔するサブソニック弾である.45ACP弾を使用したモデルも作られた。


主に公安など諜報員や潜入捜査官、特殊部隊用に配備され、CIAやMI6などの他国の諜報機関や特殊部隊にも供与された。


〈暗殺銃〉と言われたこの拳銃の存在は公には否定されていたが、ベトナム戦争でアメリカに供与していた本銃が鹵獲され、その存在が公となり、物議を醸した。


なお、ミネベア≪SAKURA≫は日本を舞台にした映画「007は二度死ぬ」にてジェームズ・ボンドが使用した日本の銃として有名。



【スペック】

口径:9x19mmパラベラム弾

銃身長:90mm

ライフリング:6条右回り

使用弾薬:9mmパラベラム弾

装弾数:10発+1

作動方式:コンベンショナルダブルアクション、ストレート・ブローバック

全長:160mm

重量:700g

有効射程:50m



【ミネベア≪SAKURA≫サイレンサー・ピストル】

全長:350mm(サイレンサー装着時)

重量:1000g

口径:.45ACP弾

装弾数:8+1


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