海上保安庁~愛します!守ります!日本の海!~
「架空戦記創作大会2014秋」に参加作品。読む前の注意点。この話は組織ネタで海上保安庁に海上自衛隊の要素を入れております。
現実の海上保安庁をベースになっておりWikipediaで調べて書いております。その為、似通ってしまう点をご容赦下さい。
海上保安庁は海上の安全および治安の確保を図ることを任務とし、海上における警察・消防・救難・交通業務を総合的に司ることを念頭に設置され、また海上からの侵略を阻止し、艦船、航空機、潜水艦等の脅威を排除して海上交通の安全を確保する事も主な任務とする海上警察機関。国家行政組織法に基づく法務省の外局の行政機関。
総職員数10万人。保有艦船400隻(内訳:空母2隻(アメリカより購入したフォレスタル級航空母艦フォレスタルとサラトガ)航空戦艦・練習戦艦含む戦艦6隻、警備艦100隻、強襲揚陸艦6隻、潜水艦40隻etc)航空機500機(艦載ヘリコプター並びに艦載固定翼機、哨戒機などを含む)
管区は○○方面第○管区となっている。官区割りは現実の海上自衛隊と海上保安庁を合わせた感じになっており横須賀地方隊(横須賀)呉地方隊(呉)佐世保地方隊(佐世保)舞鶴地方隊(舞鶴)大湊地方隊から第1~第11管区と分けられている。
法律上、軍隊ではないとされ『海の警察』と称しているが空母や戦艦や潜水艦まで保有しており“空母や戦艦や潜水艦を持ってる警察が在るか!”と諸外国からは実質的に海軍と同様の軍事組織とする見解をされている。
主な任務は①警備業務:海に関わる犯罪捜査、警備、領海警備など海の警察としての業務
②救難業務:海難救助、離島の急患搬送、船舶の消火、汚染防止など、海の消防機関としての業務
③海洋情報業務:海図の作成、潮流の測定、防災のための海底火山・海底断層の調査など、海の測量機関としての業務。
大陸棚の問題など排他的経済水域における日本国政府の立場の正当性を科学的に立証することも任務である。
④交通業務:灯台の設置・管理、航行支援システムなどの海の交通警察・海事情報提供機関としての業務
⑤日本の平和と独立を守り、国の安全を保つため、海上からの直接侵略及び間接侵略に対して日本を防衛
詰まる所、その活動領域と活動範囲は海難救助、交通安全、防災及び環境保全、治安維持、海洋権益の保全(領海警備・海洋調査)領海警備、国外の海賊及び密漁船への対処、国内外の災害救援・災害援助、米軍及び同盟国との共同活動、国際平和協力活動、文部科学省所有の南極観測船(砕氷船)運用、プルトニウム輸送船の護衛、捕鯨船の護衛、海軍カレーレシピ開発・改良・啓蒙などなど我が国の海洋に関する多岐に渡るありとあらゆる事案への対処という事。
日本の領海・EEZを主に担当しているが実質的には外洋海軍としての能力を有しており、質・量ともに世界トップクラスの最高水準の能力を有しており、日本で一番実戦経験を積んでいる組織かもしれない。
海上保安庁の部隊は警備艦隊、地方隊、教育航空集団、練習艦隊から構成され、その所掌事務に係る幕僚機関として海上幕僚監部が設置されている。それらの部隊を統括する最上級者は海上保安庁長官。
海洋国家であり、通商貿易国家で日本であることからシーレーンの安全確保を重視し、太平洋戦争の戦訓から対潜水艦戦能力と対機雷戦能力に重点を置いている。
海上保安庁では哨戒機、護衛艦、潜水艦を駆使して年間を通じて24時間体制で日本周辺海域の哨戒任務を実施している。
哨戒任務で確認した目標は統合幕僚監部が毎日公表している。国籍不明潜水艦や他国の艦艇、不審船、遭難信号などを探知した場合は哨戒機をスクランブル発進、警備艦が緊急出港して対象目標を継続追尾する体制に移行する。
哨戒範囲は大湊基地、横須賀基地、佐世保基地、呉基地、舞鶴基地で区域を分担して行っている。
哨戒機は航空集団隷下の基地で哨戒任務に就いており、機動力を生かして広大な日本周辺海域を哨戒している。
諸外国の潜水艦、艦艇の領海侵犯、排他的経済水域における日本国の主権の侵害行為に対して常時警戒体制を敷いている。4箇所各約20機の飛行群を配備している。
また二次的な対象目標として震度5弱以上の地震や大規模災害が発生した場合、直ちに哨戒機及び艦載機がスクランブル発進する。
長大な海岸線を有する日本の場合、津波に対する警戒監視任務では航空機はもっとも有効なユニットである。
潜水艦は潜水艦隊隷下の呉基地と横須賀基地の2基地に配備されている。通常は海上保安庁の対潜水艦戦の訓練目標として作戦行動中は戦争抑止力として近海、外洋で静かに活動している。
警備艦部隊は各地方隊が1個の警備艦隊を有し、その艦隊は4個の警備隊群に分割されて1個警備隊群は約8隻の警備艦で編成される。
この内、1個警備隊群及び洋上に展開する空母を保有する2個航空機動警備隊群はローテーション体制で常時実戦配備状態にあり、哨戒任務に就いている。
掃海能力は戦後の航路啓開と不発弾処理や朝鮮戦争などで技術と経験の蓄積を得ており、湾岸戦争後のペルシャ湾の掃海では国際的に高い評価を得た。
冷戦中は太平洋戦争の教訓により敵対勢力からの通商破壊活動に対して海洋国家である日本の弱点を補完する為に対潜水艦戦と対機雷戦の戦術能力の向上を目指していた。
また大日本帝国海軍の間接的な後身組織であり、旧帝国海軍の伝統を受け継ぐ後継組織を末裔を自負しており、アメリカに次ぐ数と規模の空母機動部隊と戦艦を保有している。
特に日本の空母航空団は海面スレスレの超低空からの侵入し、冷戦期のソ連のお株を奪う、対艦ミサイル飽和攻撃を御家芸にしており、しかも日本人らしく正確無比の対艦ミサイル飽和攻撃で冷戦中は仮想敵艦隊としてアメリカ海軍と演習を行っていた。
保有していた艦艇は戦前の旧帝国海軍の残存艦艇や終戦により建造が中断されたり、スクラップ・モスボール保管予定だったアメリカ海軍艦艇を購入して編成された。
戦後復興と経済成長を優先された為、予算が中々降りず改修しながら大事に使った。
が、流石に70年代に入ると大戦中の艦艇の寿命や改修にも限界で新造艦を建造していった。
これ等により海軍力はアメリカに次ぐ世界第2位の規模と能力を持っており、また対機雷戦能力、対潜哨戒・戦闘能力、補給能力では世界最高水準で若しかしたら世界一かもしれないと内外から密かに言われている。
因みに日本の空母航空団はノーズアートが派手で有名。特に≪痛機≫的な気合の入りまくりの機体が多くあり、ファンが多くいる。
冷戦終結後は災害派遣、国際緊急援助、立入検査隊、海賊対策など任務の多様化が著しく日本国外における任務が増えている。
特にテロ対策特別措置法に基づき警備艦と補給艦をインド洋に派遣し、洋上補給能力は多国籍軍から高い評価を得ており、ソマリア沖の海賊対策では特殊警備隊の洋上の立入検査(立検)や臨検に特化した部隊〈オルカ〉が拿捕や犯人逮捕などで活躍。
また高い維持費の掛かる戦艦・空母・イージス艦を退役させ、低コストの軽空母(強襲揚陸艦)やフリゲートなどを配備する計画があったが、コスト面や質などの面から中止された。
現在、自然災害への出動、多国籍軍としての参加、PKO派遣等による海外派遣の輸送の要として活動しているが、近年では軍拡化が激しい近隣国への対策として大幅な戦力増強がなされて新たな後続の航空母艦及び哨戒機の導入や潜水艦の増強、沿海域戦闘艦の導入などもしている。
また海上保安庁の特色の一つに≪航空海軍≫としての一面がある。
艦載ヘリコプターと固定翼哨戒機、艦載固定翼機などからなる航空集団は海上保安艦隊内における人員比率は航空集団が護衛艦隊に対して常に過半数を上回る規模である。
このように航空部隊が艦隊を優越した構成は全世界の海軍を見て多数の空母と強襲揚陸艦を有するアメリア海軍と海上保安庁だけに見られる特色である。
そして留学生受入も積極的に行っており各国の水上警察や沿岸警備隊、海軍に海上保安庁が培って得てきたノウハウを提供している。
特に東南アジア、アフリカ、南米、アラブなど諸外国などには積極的に海上保安庁の職員や退職者を人員を派遣し、指導及び共同訓練や警備艦艇の輸出などを積極的に行っている。
サブタイトルは現実の海上保安庁のキャッチフレーズから取りました。海上自衛隊の「守る この海・夢・未来」も良かったが。
因みに航空自衛隊のキャッチコピーを知ってるからはご一報下さい。




