幸せ
掲載日:2025/11/05
すぐに泣く
心が弱いからじゃない
それは
繊細なんて言葉でも云いあらわせない
ただ極寒の中でもひとを暖かくできる
やさしい心のせいだと想う
白い笑顔を
一度だけ
みたことがある
そのひとが亡くなるすこしまえの一瞬
なんていうか
もういいんだとおもわせてくれる
すき透りきらないそれでも生きている
もういなくなるのに
それでもあたらしく生きようとする
あたらしく生きるひとのやさしさを感じる
大輪の
真っ白な笑顔
君は
すぐに
泣く
あのひとのやさしさを
すっかり受け継いだ真っ白な心を持っている
君は
すぐに
泣く
僕はそれをいだくように
み守ってあげたい
僕はそれをかかえあげるように
愛おしく想う
そしてゆっくりとお互いの額をあわせて
君の涙をまつげがふれあうような距離でみる
それは嘘だと想うかもしれないが
澄んだ
水色の香りがした
鼻と鼻がこそばゆいくらいにかるく触れ合い
それが愛だと想った
すぐに泣く
瞳が痛いからじゃない
それは
深淵みたいな病んだ心でも云いあらわせない
ただ真っ白な微笑みでひとを幸せにできる
まっすぐな心のせいだと想う




