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プロローグ

初めまして、海鈴の友人、森蔭こかげと申します。諸都合上、作者名は海鈴ひなたにさせて頂きます。

温かい目で見守ってほしいです。


 丑三つ時。現世と常世が近づき人ならざるものが活動するとされる時間。そんな日がまだ隠れて、夜の濃紺に包まれた森の中をねりんは歩いていた。もちろん一人ではない。今日は夏休みの途中の日で流華と肝試しと評してこの時間に二人で森に行くことにしたのだ。二人はただただ近所の森に行くという認識だったが、実はこの森には曰くがあった。夜な夜な化け猫が現れて人を攫うのだという。こういった曰くつき場所には神獣…隣国では精霊と呼ばれる存在と契約した者が定期的に結界をはって妖の力が働かないようにしている。だから幼い少女が入っても止められることはないのだ。もちろんそんな事実は露知らずねりんはランプをかざした。ランプからでる淡い朱色の光がねりんの行先を照らす。ねりんは怖さを紛らわすかのように声を張り上げ流華に話しかける。

 

「ねぇ、るーちゃん知ってる?巫女様って神獣と契約した人のこと言うんだって!憧れるなぁ〜」

「るーちゃんは夏休み楽しかった?あたしはね、すっごい楽しかったよ!もう半分過ぎてるなんて寂しいよね!」

 

 話しかける——

 

「きゅぁ!い、いま絶対音したよね!?音!妖怪じゃないといいなぁ…」

「るーちゃん?返事してよ!怖くなってくるでしょ!?」

「るーちゃん………?」

 

 ねりんはあまりにも返事が返ってこないことに不安を覚え、振り向いた。振り向いた先にはランプで照らされた自身の影が紅く、怪しく光っていた。そんな時もう一度、音が、した。

 

「きゅきゅぁaraaーーーーーー!!!!」

 

 ねりんは声にならない叫びをあげた。この暗闇が、この灯りが、今はただただ怖くて、恐ろしくて、今来たもこれから進む道も知らず走った。走り続けた。走る途中に木の枝を踏んでこけても、水たまりにはまっても、赤く美味しそうな実が熟れていたって、そんなのは目につかずただ走り続けた。

 走って、走って走り続けて、ようやく落ち着いた時。ねりんの手にはさっきまで持っていたランプもなくなっていた。でもねりんの少し前にランプの光のような…、でももっと暖かくて穏やかな浅緋色の光が…、見えた。さながら炎に惹かれる虫もようにふらふらとした足取りで光の方へと向かってゆく。その光を何がは発していたのかはわからなかったが飛び込んだ光の中は浅緋色だけではなくまるで太陽の光のように様々な赤、黄、橙の光で溢れていた。その暖かさに一抹の安心を覚え、ねりんは気絶するかのように眠りこけた。その途中で誰かの声が聞こえた…ような、気がした。

 

「ふっ!我が目の前で眠りにつくとは見上げた根性よ。よかろう、おぬしを我が契約主と認めここに契約の陣をとりおk…………おい!何をするのじゃ!首根っこを掴むでない!なによりなぜお主がここにおる!猫又よ!」

 ハムスターかねずみかあるいは他の齧歯類かの耳が生えた少女が倒れた少女の前で尊大に胸を張りながら何か陣のようなものを描き始める。そしてその陣がついに完成一歩手前で首を掴まれて引っ張られた。少女は逃げるためかハムスターとなり首を掴んできたものと向き合う。

「おいじゃないよバカ」

「キューー!?バカとはなんじゃバカとは!」

 首を掴んだものは黒髪で猫の仮面を被り、ハムスター少女の言った通りに尻尾が2本生えていた。

「今何しようとしてたんダ?お前は、言ってみろよ」

猫又のイントネーションが特徴的でなかなか同じような口調のものに出会うことはないだろう。あったとしたらきっと猫又に親か子くらいだ。


「何ってもちろん契約に決まっておろう?」

ハムスター少女は何当たり前のことをいってるのだとでも言いたげにめんどそうに答える。

「ハァこれだからバカは…。契約にはお互いの願いを互いに叶えたり、魂の波長をゆっくりと合わせる必要がアル。お前の方が歴長いんだから知っとけヨ」

「し、知っとるわい!じゃが……」

魂はすでに一致している。その思いを知ってか知らずか猫又は話を勝手に進めて行く。


「せめて後五年はいるだろ?ま、魂の波長はあってるから力の使い方を学ぶってことになるだろうけどナ」

「なので私が講師を務めます。どうぞよしなに」

 猫又の後ろからひょこっと現れた少女は、猫の仮面を被った人であった。

「だとよ。どうすんダ?ハムスターさん」

 猫又はハムスター少女に結論を促す。そしてこの時ハムスター少女は心の中で思った。珍しく猫又が優しかったのは巫女がすでにいたからかと。というか妖怪じゃなかったのかと。

 

 

 ***

 

 

 ねりんが光に飛び込んだ頃、流華はオッドアイの猫と出会っていた。草陰に紛れるように作られていた落とし穴に落ちた先には丸まって2本の尻尾をゆらゆらと揺らしている。

 

「ん!猫ちゃんだぁ」

 

 

結構短いですね。僕が読んでる側だったら短くてスマホを投げたくなるレベルです…

エピローグとプロローグしかあまりきまってないおかしな作品

これからどうなるのかプロット作ってないので楽しみです

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― 新着の感想 ―
私と同じ名前の子ですね! あまり短くないですよ。 プロローグはこんなものです。 早く続きが読みたいです!
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