入学式
こんな世界でも
魔法を愛していたい
校内でのイベント
魔物の暴走
様々起こる
魔法の力で
生き抜くしかない
ここは剣と魔法の世界…
僕が生まれる前
世界は魔物や戦争
飢餓や貧困…
問題だらけだった
原因はただ一つ
『魔王』
世界を牛耳っていた
まさに魔物の王
人類にとっては大きな脅威だった
だったのだ
そう魔王は殺された
英雄によって
魔法使い パイルネス
剣士 ラムハン
英雄は語り継がれる
今の時代に
「ご立派になられて坊ちゃん」
「その呼び方をやめてくれソニレイ、ましてや外で」
「いいではありませんか」
「まぁ…保護者と言えば…君しかいないからな…」
「お父様もお母様もきっとお喜びに…」
「大それた呼び方するね」
「そりゃお父様で、お母様で…」
「ああ…いい分かった大丈夫。母さんも父さんも見てくれてるだろ、な?」
「そうですね」
「行ってくる」
「行ってらっしゃいませ。あっ」
「何?」
「これを…」
「旗のかたちの板?見たことがない…」
「お守りです。おっとすいません引き留めてしまって…」
「いや問題ない間に合うさ」
「行ってらっしゃいませ」
「うん」
ここは学校
魔法学校 ライデン
名門である
魔法学校の中では…
魔王を殺した英雄の話
伝承として語られているが
大半は剣士 ラムハンの伝承である
なぜか?
理由はシンプル
かっこいいのだ
簡単に言えば
若い男
魔法使い パイルネン
簡単に言えば
ふくよかな男性…
皆剣士に憧れた
魔物が少なくなった時代
身を守る手段として剣術は大きく広がった
魔術は魔力を消費するし
人間の技術も向上し
火をさっとつけられるし
水だって水道がしっかりしていつでも手に入る
言ってしまえば
需要が無くなってしまったのだ
「皆さんおはようございます、これから入学式を開会いたします」
生徒の数は80人ほど
比較に剣術学校の人数を言っておこう
平均して240ほどである
負けだ、ボロで
「ここでMs.ラングラー校長にお話をしていただきます」
「皆さんおはよう御座います」
『おはようございます』
「ありがとうございます。まず私は感謝をしたいのです」
神妙な面持ちだが微かに笑みを浮かべている
「この時代、もう魔法は使えない物と世界に認識されてしまっています、人は技術を磨き、発見をし発明をし、そして発展させてきました。魔法がなくても人は火を起こせ、水を飲み、暮らせる時代になっています」
なんとも卑屈な話だ
謙虚であると言える
正しい
だが
違う
ここで一人の男が威勢よく声を上げた
自分の心から飛び出た言葉そのままたと思ってしまうほど
俺はソイツに共感をせざるを得なかった
「おい!!クソババア!ヘニョヘニョ喋ってんじゃねえ!」
威勢がいい
いやよすぎる
すごい言葉遣いだ…
「俺たちのことバカにしてんのか!」
巻き込まれた
ここに副校長らしい男の制止が入る
「静かに!校長の話を聞きなさい」
威勢のいい男子生徒は止まらない
「ウルセェ!俺はな!魔法が好きだ!大好きなんだ!ずっと魔法使いに憧れてた!それだけだ!使えるかなんてどうでもいい!俺は魔法を愛していたい!」
惚けている言葉だ
この男がそんなこと言うとは
だがいい言葉だと思った
さらに声を上げたものがいた
金髪…クルクルの髪、まさに貴族
「そうですわ!このお方は正しい!私も魔法を愛していますわ!」
「せやせや俺も同じ気持ちや、校長せんせー?ひどいこといいますねぇ、俺たちは習いたくて来とるんです感謝したいのはこっちですわ」
白髪の訛った目がキリッとした男だ
しばらくの沈黙があった
気まずくはあった
だが我々の言葉は確実に届いた瞬間だった
少し柔らかい雰囲気でもあった
「この学級の担任でなったクンデアールだ、よろしく頼む、席は自由についてくれ」
後ろの席に座ろう
まだ学級内の輪は出来ていない
一部を除いて…
「いやー同じ考えの人おって安心したわー」
「そうですねぇ仲良く出来そうですわ」
「いいぜ、俺とつるんでいい権利をやるぜ」
「はい、お願いしますわ」
「よろしくやでー
あっ君もね」
四人席、四人用のテーブル
この3人は俺のとなりだった
だるい…とも思わないが
いい機会だと思い、話した
「あんた強そうやねぇ」
「なんでそう思うんです?」
「分かるんよ魔力の感じで」
「本当に?」
「ほんまやて、天与魔法の影響でな、魔力に関してはかなり見てまうんよ」
「…」
(魔力が揺れたな。なんか思い出したんか?分かりやすいやつや)
「まぁよろしく」
「せやねよろしく」
担任が最後の締めをする
「この後は各自解散となる校内を見てもよし、帰ってもいい、本日はお疲れ様だった、解散!」
何をしようと考えていたところ
金髪クルクルお嬢様が話をする
「この四人で校内を回りませんか?」
「いいじゃねぇか。そうだな…闘技場があったよな…」
「あるねぇ、魔法撃ち放題や」
「そこで…やろうぜ…」
俺は咄嗟に声を上げた
「もう、やりあう気か!?てかいいのか」
「ええはずよ?知らんけど」
「魔法の見せ合いすんだよ!」
「いいですわね!」
思ったよりも平和だった…
こんな感じで学校生活が始まった
我々は魔法が大好きだ
こんな世界だからこそ魔法を学ぶ
いいだろ?
ここが分かりづらかったとかアドバイス貰えると嬉しいです。見ていただきありがとうございました