表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫写真だけ  作者: 有沢真尋
【2024年】
36/78

にゃんともかんとも

◆2024年1月19日

挿絵(By みてみん)

「かーしゃん、あーそーぼっ」

わ~~毎日の圧がすごい。

いまべつに私ひまじゃなくて……


挿絵(By みてみん)

「ひとりで遊んだらこんなになってしまったん」

あれっ、猫トンネルに首輪引っかかっちゃったの?

ん?


挿絵(By みてみん)

にゃあさん、いつもと首輪違うね? お着替え?

「うん、おばあちゃんが『いつも同じじゃちょっと』って」


ふ~ん、写真映えみたいな話?(ばあちゃん=私からすると義母)






えっ





いやいやまさか、みんなでいつでも見れる自分ちの猫写真集「猫だけ」(嫁の猫アテレコ)をWEBでも見ているなんてまさかそんな。





えっ



◆2024年1月22日

「おかーさん、おかーさん早く来てー!!」

「にゃあさんが見たことないくらい可愛い顔してる!!」

「急いで来て写真撮ってー!!」

















挿絵(By みてみん)

!?


(一応写真は撮ってみました)




私は過去にもエッセイを書いたりエッセイ連載をしていたことが……あります!

しかし「作者が人間性で売ろうとするのはいかがなものか。まずは作品があればいいだろう!」と思い、削除したり検索外に追いやったりしました。作者の私生活なんて謎でいいじゃないですか!(だんっ)


これは猫写真集だからいいのです。

ルール上UPに必要な1エピソードの最低文字数のために毎回ぶつぶつ私が書いている部分はおまけです。


ところで、最近「エタと完結」の話題がSNSを賑わしているのを見かけてしまいました。

思うことはいろいろあったんですけど、自分の連載中作品を見ていたら検索外扱いでエッセイ連載の作品を見つけてしまいました。

二度と表に出すつもりはないので、別に放置でも良いのですが、一話完結でどこで切ってもいいものなのでなんとなく完結にしてみました。

未完ひとつ減った(果てしなく気のせい)。


実際、二度と表に出す気もないので削除でも良いのですが、たまに他サイトでエッセイコンテストなどあると、ここから使えるネタがないか確認し、1エピソードを改稿して短編形式で出したりもします。

それで今年(コンテストエントリーは去年)現物支給に定評のある魔法のiらんどさんでリップを頂いたので、やっぱり一度書いた文章はむげに捨ててしまうものではない。


ちなみに、たとえばこういう内容です。


↓↓↓ココカラ



 前職の先輩の話です。


 その日、入社以来研修で所属していた部署から、正式に配属される部署へ異動する出勤一日目。

 朝、社員寮のマンション(会社が数部屋借り上げていたマンション。数年前に殺人事件発生)でエレベーターを待っていたら、上階から下りてきたエレベーターが開きました。


 冷蔵庫がのってました。


(冷蔵庫……だな)


 それ以外の感想を持ちようがありませんでした。


「え、ここ何階!? なんでとまったの!?」


 冷蔵庫のかげから女の人がぐいっと出てきました。


(あ、見たことある。初出勤前に部署に挨拶しにいったときに、手土産の「白い恋人」を強奪しながら「おまえ、わかってんじゃん」って言ってたすげー美人のひとだ)


 というか、まさにその日は私、正式配属の部署で早番で出社してこのひとからいろいろ教わるという話だったんですが。

 寝ぐせ・よれよれパーカー・眼鏡で、ここからどんなペースであのハイパー美人になるの? 普通に考えて電車にまず間に合わなくない? 私、いま出社するところだよ? ときょとんとしてしまいました。

 冷蔵庫持ってるし。


「十二階ですけど……」


 聞かれたことに答えているわたしの話を聞かないで、冷蔵庫持っておりてこようとしているし。


「十二階ですけど、十二階でいいんですか!?」

 と大きな声出してみたら、


「ああ!? 十一階じゃないの!?」

 って叫び返しながら冷蔵庫ずりずりひきずってエレベーターの中に戻っていくし。

 ドアに挟まれているし。


 さすがに何か手伝わないと、と思いながら隙間から冷蔵庫に乗り込んで、いやエレベーターに私も乗り込んで助太刀とばかりに「開」ボタンを押してみたものの、


「あででで、いで、うわ、おい、こら、閉まる押してるだろうがああああああ」


 って滅茶苦茶怒られました。

 その間、先輩はエレベーターに何回もがっつんがっつんはさまれていました。

 確かにわたし、混乱したまま「すいませんすいません」って言いながらボタンを押していたんですけど、何回確認しても慌てすぎて「閉」押しちゃってました。


 二度めましてがそんな出会いだった冷蔵庫先輩(仮称)。

 女子高から推薦で体育大学に進んだ運動神経抜群美女。ちなみに種目はバスケ。


「高校のときは朝練終わって教室帰ると、いっつも机の上にあんぱんと牛乳あったよ。ありがたく頂いてたよ、誰からか知らんけど」


 という、漫画みたいなこと言ってました。



 そんな先輩と会社でのあれこれでも書こうかと思ったんですが、周りにひとがいなくなって急に暇になるといきなり「昇竜拳っ」て叫びながら飛び上がってました(※ジャンプ力すげー。しかも回転しながらです)とかそういう話しか出て来ないのでこの辺でやめておきます。



↑↑↑


社員寮で殺人事件があったという衝撃的なエピソード、いまとなっては(※なろうフォロワー2500名オーバー)もう書くこともないでしょうね。


※マンションの数部屋を会社が借り上げていて、入寮希望の社員がいれば空いている部屋に割り振られる仕組みで、マンションには社とは関係ないひともたくさん住んでいました。殺人事件も社員の話ではないです。


ちなみになぜこの人はこの日冷蔵庫を持っていたかというと、15階住まいで会社も寮も去るひとが「持っていってくれるならあげる!」と譲ったそうで、朝から受け取ってきたところだったそうです。

冷蔵庫。

エレベーターが開いたら目の前に冷蔵庫。

そんなことばっかりでした、あのマンション。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 冷蔵庫先輩面白すぎるwww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ