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16話 こういう事あるよね


 朝。

 正確には明朝。

 もっと正確に言えば時計がないのでいつかわからない、とりあえず太陽がパァと照らしはじめた時間帯。


「まぶしい」

 倉庫の二階、二日目の朝、僕はそう言って目覚めた。

 採光が抜群で日当たりはいいのだ。だからパァーと太陽が僕を照らす。


 パァーってなんだよとかいうな。そうなんだから。


「晩飯くってねぇや」

 掃除につかれて休憩と横になったらそのまま眠ってしまった。気づけばあけっぱなしの窓(というか閉めることができない。カーテンも戸板もないのだ)から日が入る時間帯。

 昨日さんざん掃除をしたので埃臭くはないが

「おなかすいたなぁ」

 そんなことをぼやきながら、着替えもないのでそのまま下へ降りていく。


 周辺は静かだった。屋敷から少し離れているし、勤労な農民もこの時間から働きはしない。

 昨日教えてもらった水飲み場の井戸に行き転がっている桶を投げ込んで水を汲む。

 桶に括ってあるひもを引っ張ればいいはずだが、桶の半分しか掬えなかった。コツがあるんだろうか?


 そして、清潔とは聞いてるが飲めるのかこれ?海外の水は腹をこわすと聞くが、ここは異世界だしな。

 それに飲み場の周りにコップが転がっている。だから飲み水ではあるんだろうか。

 そんな見当をつけて、物は試し。少しだけ水を口にいれてすすぐ。


「おはようございます」

 口を漱ぎながら顔と頭を洗っていると、後ろから声をかけられた。

 しかたないので片手で「少しまって」という意思表示をし、相手に見えない場所で水をはく。

「こんな姿でごめんなさい。おはようございます」

 そこにいたのは、メイド服を着たメイド。歳は、15いってるかどうかだろうか?


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