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001:封印と脱出

001:封印と脱出


――10年前?―――


「坊ちゃま!! 今日は逃がしませんぞ!! いい加減魔法の勉強を」

「げっ、爺や!?」

「この時空間の賢者の爺やでも、堪忍袋尾が切れましたぞ!! 今日という今日は――こら姫様も!!」

「逃げてユウリおにいちゃん!!」

「リア!!サンキュー!!」

「坊ちゃま!! しかたない――やむを得えませぬ!!」


「なっ――!?」


「じいや!?」


「姫様も邪魔しないでくださいませ!! 今日と言う今日は坊ちゃまに勉強をしていただきます!!ですので、今日のノルマを達成するまで魔導図書館から出しませぬ」



「くっそじいやあああああああああああああああああ」



 …………。

 

 

―――10年後?―――



「これで良しっとっ」


 大量の本を自分だけのプチ異空間を作りそこに締い、ユウリ・クロノウズはその日、10年に渡って閉じ込められ続けてきた、時空間の図書館から出る算段を整えていた。

 

 やっとだ。

 6歳の時にここに閉じ込められてから、

 体感として、10年間図書館の本をすべて読みあさって魔法という魔法のすべてをようやく理解した。

 

 数にしておよそ666万冊。

 

 その全てを読み終え、ようやくユウリはこの図書館の封印を解くことを決心した。

 

 

 さて――。

 

 

「外に出るにはこの扉を破壊する必要がある訳だけど……。取り合えず、火属性の系の魔法でいいか……」



 木製の扉だからと言う単なる理由だが……まあ、いけるだろうという自己解決をしてユウリは呪文を唱え始める。

 

 

「走れ走れ走れ、我が灯よ、

私は誰よりも早くその道となり、私はアナタよりも先に行く、

引く線はしるべる道で、あなたが決して迷わぬよう照らすのだ。

私はアナタを導くもの、ずっと前に立ってずっと示したい。

どうかどうかと。

私は突き進む!! <ファイヤードライブ!!>」



 瞬間、ユウリの周りに11この真っ赤な丸い火の玉が現れ、木製の両開きの扉は焼き飛ばされた。

 

 

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