魔剣
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男性が倒れた。
剣はカランカランと音を立てて地面に刺さる。
客がザワザワと騒ぎ出した。
司会のおっさんは少し慌てたと思ったら
「すみません皆様
少々お待ちください」
と言うと関係者にタンカーを持ってこさせるよう指示していた。
1分ほどでタンカーを持ってきた。
持ってきた2人がタンカーを持ち 司会のおっさんが魔剣を持っていく
すると、魔剣を持っていったおっさんがが倒れた。
顔は真っ白になっている。
それを見ていた客はさっきの言葉を思い出す。
(装備すると死ぬ…)
1人2人と逃げるようにその場を離れていく
しかし離れようとしていた人の足が止まった。
錆びた機械のようにゆっくりと後ろをむく。
すると
刺さっている魔剣がカタカタと音をならして振動していた。
笑っているようにも見える。
それを見た客は顔を真っ青にして一斉に逃げ出した。
出口付近にいた俺は
「邪魔だ!ガキ!」
と、大人に吹き飛ばされる。
倒れた俺は逃げ惑う客に蹴られたり踏まれたりと普通の5歳児なら重症レベルの怪我を負う。
しかし魔力の流れを理解してる俺は基本魔法の身体強化を使い大事には至らなかった。
だが所詮は5歳児 所々骨折はしたらしい。
(めっちゃ痛え これ強化しなかったら死んでたわ…)
と考えていたが次の瞬間痛みは吹き飛んだ。
さっきまで振動していた魔剣がひとりでに浮き出したからだ。
(これはやばい 逃げよう)
そう考えるも足が動かない。
魔剣はこちらに近づいてくる
(くっそ、早く動け 動け )
魔剣はもう目と鼻の先まで迫っていた
刃先がこちらを向く
(あぁ、終わった
お父さん お母さん 今までありがとう)
剣が飛んできた
目をつぶる
(あぁこんな早く2度目の死か…
ホント恵まれてないなぁ)
グサッッッッッ!!!
(この音は刺さった
もう全身痛いから痛さとかわかんないのが救いだわ)
(おいお主 目を開けんか)
女の子の声が頭の中で流れる
(あぁ、幻聴まで聞こえてきた
おれ、もう死ぬな)
全身から力を抜く
(なに寝ようとしとんじゃァァァァァ)
頭に衝撃がはしる。
「イッタァァァァァァァ」
叫びながら飛び上がる。
目を開けると俺ではなく地面に刺さっている魔剣があった。
ありがとうございました!