助言
よろしくお願いします!
背中にある呪いは俺の思っていた倍以上あった。
しかも術式の色が黒以外にも赤 緑 青などがありそれが不規則にちらばっている。
何語かもわからない。
重なりすぎて読み取れない場所が多い。
それくらい刻まれていた。
衝撃的すぎて涙すら出ない。
俺は無言のまま自分の部屋に戻った。
さっきまで楽しかったのが嘘のようだ
ベットに横になる。
少し冷静になったのか涙が溢れてきた
(これからどうしろってんだ
こんな呪い誰も解呪出来るわけない
俺はこのまま死ぬのか?)
そんなの絶対に嫌だ。
せっかくの第2の人生最後まで生きたい
だけど呪いで死んだら?
など考えてるうちに泣き疲れて寝ていた
息子が無言で自分の部屋へ戻っていった。
「やっぱり、3歳には衝撃が大きかったわよね?」
「いや、仕方ない
早めに言っておかないと大きくなるにつれて衝撃が大きくなる
あの子は賢く強い子だ絶対立ち直るさ」
「そうよね 私たちの子だもの
何かあったとしても絶対に支えてみせるわ」
「あぁ、頑張ろう」
次の日 お客さんがきた。
俺の家は森の中にあるため人が来ることが少ない。
今まででも両手で数えられるくらいしか来なかった。
お父さんもお母さんも気づいていないらしく誰も動かない
しかし今の俺は何も気力が起きない。
いつもなら出迎えたりお茶を出したりするのだが
今は部屋からも出たくない
しかし足音はこっちに向かってくる。
多分お母さんが開けて奥のお父さんの部屋にいるお父さんに用があるのだろう
そう思っていたらいきなりドアが空いた。
鍵閉めていたのに開いた
バギっ
なっちゃいけない音が鳴った。
飛び起きるとそこには見たことある人がいた。
「翔太くん わし来たよ!!!」
気力がないせいで驚きもしない
完全にテンションが噛み合っていない
「何しにしたんですか…」
「いやー、上で見てたらすごい落ち込んでたから元気づけてあげようと」
「そうですか」
「単刀直入に言おう
その呪い命の危険全くないぞ
というか逆に役に立つぞ」
その言葉を聞いた時抜けていたものが戻ってきた気がした。
「それ本当ですか?」
「本当だぞ
わし神だし」
ピースしてる
めちゃくちゃ元気出てきた。
我ながら単純である。
「教えてくれてありがとうございます」
「うむうむ 今日はそれ伝えに来ただけだから帰るわー
あ、最後に
その呪い強いから使い方気をつけてね」
(呪いが強いのは見ればわかるから大丈夫大丈夫)
強いの意味が違うと気づくのは少したっての事だった。
「んじゃ、またねー」
時空が歪む。
歪んだせいで物がめちゃくちゃになった
しかし今はそんなのどうでもいいくらい元気づけてくれた神様に感謝していた。
お父さんとお母さんが慌てて俺の部屋に来る。
「「大丈夫???」」
「うん、大丈夫だよ
ちょっと転けて 棚を倒しちゃっただけ」
「そ、そうか」
「も、もう大丈夫なの?」
「うん、ちゃんとこの呪いとも向き合っていくよ」
ニコッと笑うとお父さんとお母さんも安心したように笑い返してくれた。
愛されてることが実感出来すごく嬉しかった
家族の仲がより一層良くなったように感じた。
3歳児スマイル
ありがとうございました!