3歳児の呪い
よろしくお願いします
あれから約3年経った。
俺は1月11日が誕生日で今日がその日だ。
この歳になると色々とやれることが増えた。
だから魔法の本を読み漁ったりしていた。
この世界には 火 水 土 光 闇の属性魔法があり
工夫や熟練度具合で雷などの派生属性が使えるようになるらしい。
そして大体の人は2属性魔法が扱えるらしい。
俺はまだなんの属性が使えるのかわからないが割とそこらへんで占えるらしいので今度おねだりしてみよう。
夜になり誕生パーティーが開かれた。
パーティーといってもお父さんとお母さんと俺だけだが楽しい時間を過ごしていた。
ケーキを食べているとお父さんに話しかけられた。
「今から少し大事な話をする 少しいいか?」
「うん、どうしたの?」
お母さんが俯いている。
「今まで隠してきたんだが」
「うん?」
「お前には呪いがかけられている」
「の、呪い?」
「そうだ 俺とお母さんが冒険者だった頃色々なモンスターと戦ってきた
その時に呪われたんだと思う」
「え?それだったらなんで俺が呪われてるの?」
「それはまだ分からない…
が俺とお母さんは数えられない程呪いをくらったが1回も呪われたことがなかった」
「もしかして、それ全部俺に回ってきた可能性があるってこと?」
「そうだ……
レオンは今まで鏡を見せたことがなかっただろ?」
そういえば、俺はまだ1回も鏡で自分を見た事がない。
「それはな
お前の背中に夥しいほどの呪いの術式が刻まれているからだ」
(なるほど、だから今まで鏡を見せてもらえなかったんだ)
(まぁ、教会とか行けばちゃんと消してくれるだろうし大丈夫でしょ)
と俺は割と軽く考えていたため慌てはしなかった。
「今日レオンは3歳になる
だからそれを見せることにした
少し待っててくれ」
お父さんは鏡を持ってくるために席を立った
今まで俯いていたお母さんがこちらに来たと思ったら後ろから抱きしめてきた。
「ごめんね 私たちのせいで」
声が震えている。
「ううん! 大丈夫だよ!」
「いつかその呪い絶対解いてあげるからね」
「うん!待ってる」
泣かせてはいけないと思い元気に返事した。
少ししてお父さんが戻ってきた。
「いいか?ショックを受けるだろうがお父さんたちはずっとレオンの味方だからな」
と言い目の前にどっかから持ってきた大きい鏡を置いた。
その時、現実は非情だということを思い出した。
唯一の助けは俺の顔が優しい感じの顔で髪の色が赤黒くてかっこよく前世よりもイケメンなことだった。
しかしそんなことも消し飛ぶぐらい衝撃的なものだった。
ありがとうございました!