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第2話 紅茶と吸血行為

フリーワールドは名前の通り、自由な世界を売りとするゲームであらゆる事が出来るゲームと言われている人気の作品。


その自由さはキャラメイクやその際に選ぶ種族や職業にも及んでいて、その数は『シークレット』と呼ばれる、とある条件で取得できる職業職業の事でそれらも含めれば膨大な数になる。


フリーワールドの要素の一つで『ギルド』と言うものがある、このギルドは最小で三人最大で200人が所属する事が出来る、そうなると私達プリン四面楚歌はかなりの規模となる、実際最大ギルドの一角に名を連ねている位だ。


勿論と言うかギルド同士の戦闘行為も出来る、この戦闘に勝てば負けたギルドの半分のメンバーとアイテムやNPCを獲得する事が出来る。


当たり前の様に負ければデメリットしかないので、色んなギルドが自分達の戦力を増強していった。当然その中には私達も入っている……まぁ対ギルド攻略じゃなくて防衛の為の戦力だけど。


そんな事を考えながら、朝ごはんを食べた後。サヤに抱っこして貰いながら私達三人は四面楚歌内にある施設の一つ『会議室』に向かう。


会議室と言っているけど、実態はお茶をする為の場所で利用しているのは基本的に私達『最初の三人』しか利用していない。


実際の所、会議室よりも向いている施設があるのが理由だと思う。


暫くすると会議室の扉が見え、その扉を開け中に入る。


中は普通の会議室で、そこには何時もの様に端で待機しているメイドが一人いた。


「おはようございます柊お嬢様、サヤお嬢様、ユナお嬢様」


そのメイドが私達を見た時にスカートの端を摘まんで綺麗な御辞儀をした。


「おはようシア」


「おはよー」


「今日もお疲れ様シア」


それぞれ彼女に挨拶をする……彼女の名前はシア、シア・レンサール。


サヤと同じ種族で、メイド隊のメンバーの一人で元NPCでシアが淹れる紅茶とクッキーがとても美味しい……でもサヤのが一番美味しい。


「お待ちしておりました、紅茶は既に淹れてます」


そうシアが言い視線をテーブルに移せば、淹れたばかりの様な紅茶とクッキーが人数分置いてあった。


「わぁ…!何時ものありがとう」


「いえ、仕事ですし………そろそろサヤお嬢様と『お食事』をしたいのですが」


シアが妖艶な笑みを浮かべる、その表情に顔を赤くしてしまう。


「ふふっ…其れもそうだね、ねっひぃちゃん?」


その言葉に答える様に背後にいつの間にか回っていた、サヤが私を抱っこする。


「わぁー!?」


急に抱っこされた私はビックリして足をジタバタするが、外見が小さい女の子の為、ただ可愛いだけかも知れない。


「……何時もされてるんだから良い加減なれなよ姉さん」


そう言いながら、紅茶を猫舌の為ゆっくり飲んでいるユナ……帽子は脱いでいて、頭には茶色の獣耳が生えている。


「流石にこれは慣れないよ」


そんな事を言えばサヤは私が怖がっていると思ったのか頭を優しく撫でてくれた。確かに何時もサヤとシアにさせている『吸血行為』は少し痛いけど、それ以上に好きな恋人や大切なメイドの一人にそう言う事をされるのは嫌ではない……それに気持ちいし。


「大丈夫だよ…来て」


そうニコリと微笑みながは答えれば。サヤは優しく首筋を露出させ、首筋を舐めた後…優しくキスをする様に優しく噛み付いて来た。更にシアが一言詫びた後に同様に噛み付いて来た。


「んっ…!」


私の身体はピクリと跳ねた、血を吸われる不快感がそれ以上の凄まじい快楽によって押し流される。


「んっ…!ふぁ……ぁ…」


長い様に感じた吸血行為が終わり、二人は私の首筋から口を放す。


「大丈夫?」


「うん……」


サヤの言葉にふやけた声で何とか答える、吸血行為を二人同時にやるのは実際の所凄く大変だ。


頭はフラフラするし、呂律が回らないし、快楽が凄すぎて下着を駄目にしてしまうから、たまに二人同時にやったりしている…大体は夜だけど。


「サヤぁ…」


「なぁにひぃちゃん?」


「紅茶飲む」

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