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サムライ·イン·ザ·ダーク6

拘置所には門番や守衛が訓練に使う屋外スペースが設けられている。夜、本来使われない時間帯にも関わらず、訓練場内は騒然としていた。

「あの…クソエルフぅぅぅ‼ぶぶぶブチころすぅぅゥ‼」

オレンジ髪の大男が、成人女性ほどの長さと太さの大剣を片手に歩いている。もう片方の手にはボロボロの守衛が頭を掴まれ引きづられている。

大男の肌には蛇がのたうつような黒い痣が現れ、男の身体は見る見る内に膨れ上がり、輝くような白銀の鎧は弾け飛ぶ。白目は黒く濁っていた。

(な、なんとか誘導できたな…)

(気を緩めるな。新人がゼンエモン様を連れて来るまでの辛抱だ)

(っていうか、なんで刀聖が捕まってるんだ?タイミング良すぎるだろ)

(ハンス…‼死ぬなよ‼)

複数人の守衛達が槍を構えながら囁き声を交わす。ボロボロの守衛は抵抗せずに居るが、心配する同僚たちに生きている事をアピールしようと手を小さく動かしている。死んだと思われて攻撃されるのを避けているようだ。

(このセリフ、言わないといけないんですか?)

(あの方はこのセリフを頼りに来るらしいからな)

(ハンスが苦しそうです‼早くなんとか…)

「うるサい小虫。コロす」

大男がハンスを放り投げ、大剣を振り上げたところを見計らって守衛達が大声で叫ぶ。

「「「助けて‼ゼンエモン‼‼」」」

「…そこか」

静かな声と共に一陣の風が吹く。

風はハンスを持ち上げるように上昇気流となり、その身をゆっくりと地面に下ろした。

それと同時に大男の手首から大量の血飛沫。

黒い血液は大男の顔面を濡らし、大剣は手とともに地面に落ちていく。

「お、おオおお!?オデのウデ…うデハァぁが‼?」

「ふぬん。外したか」

ゼンエモンは仕込み杖から細身の直刀を抜き放っている。大男の鉄球のような拳は気流を捉えたゼンエモンにひらりひらりと交わされる。大男の頭の血管が切れ、血が噴き出す。

「ゴキ◯リ‼潰れロ‼潰れろ‼」

「ぬしと同郷ゆえ何度か見逃したがな、人間を辞めたのであれば問題なかろう。良いな?」

セイジロウはコクリと頷く。無論ゼンエモンには見えていないが、自分の弟子なら異論はないだろうと勝手に踏んでいる。

「では」

一閃。

月の光を反射した銀の筋が真っ直ぐ描かれ、黒い彼岸花が夜空を染め上げる。

「コロすころすコロ…お…か…あ…」

大男の首は自分が切られたと知らずしばらく怨嗟を垂れ流していたが、ゴロリと地面に落ちる。

刀の露をパッと払うと、澄んだ音と共に鞘に収める。

「異界の地で斯様に若い命を散らすのは、さぞかし不本意であろう。この国はどこまで腐っているのか…」

ここまでついてきてくださった皆様、ありがとうございます。

ここから初めてご覧になった皆様、過去話もぜひよしなにお願いいたします。

昨今学園祭シーズン。筆者も縁あって学園祭に行ってきました。

奇しくも閑話で出演したブラウンさんは筆者が高校1年の文化祭でオフセ本に書かせてもらったのが初出になります。感慨深いですね。若いエキスを吸って、筆者ももうちょい頑張れそうな気がします。チュルチュル。

まだまだネタは尽きませんが、いい表現が見つからず毎日七転八倒しております。過去話の改稿も当然視野には入れております。お目汚し本当にすみませんです。

何卒生温かい目で、今後もご愛顧賜わりたく存じます。

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