2-1、お兄ちゃん、結婚相手の裁定は厳しめでいくよ?
2話から数日後のこと。
結果が出ましたわ。
血縁あり。
間違いなく、侯爵家の血を継いでいる。まあ、わたくしとしてはそんなに気にする結果でもなかったのですけど……。
お姉さまが激落ち込みしているのは解せない。
お姉さまは血縁がないほうが良かったんですの?
ないほうが良かったと。……そうですの。では、早くお嫁に行けるようにそう言う話じゃないって?
え、なんですの?
なんで脱ぐのっ!? ちょ、お姉さまっ!?
実はお兄ちゃんなのだとか今いいますのぉ!?
ちゃんと血がつながっているなら教えておく必要があるって脱ぐ必要ありまして? 触らせるくらいじゃ冗談でしょと一蹴されると。まあ間違ってませんわね。あ、下の方まで脱いだらお母様呼びましてよ? お説教どころではないとお思いになってね?
そこで残念そうな顔するような方だったとは……。びっくりした。
なぜ、女装を?
王位の継承順位が地味に高かった。生まれた当時、色々あって三番目。命の危機と考えて女と通していた。婚約者していたのも、王太子殿下の護衛込で、このたび、王太子殿下が王位を継ぐことが確定され、お役御免になったと。
そのうちにお姉さまは病を得て亡くなり、遠縁の別人として養子としてやってくる予定である。そうですの。
……ん? そうなるとわたくしと婚姻したほうが都合が良かった、ということですの?
でも血縁だから無理と。まあ、半分血がつながっているのは無理ですわねぇ。
婚約して、外にでるから他に養子を迎えるほうがおかしな話ではありませんし。
どこの家に嫁ぐことなりますの?
お兄ちゃんが、頑張って選ぶ。
なぜでしょう、寒気がしましたわ。
かわいそうに……。
婚期が終わるまでに決めていただきたいですわ。
やばいシスコン爆誕!