第2章 2, レミリア・ドルティア
『……ルア?』
『あ、兄さん!』
『ん、エドどうした』
ステーマに声をかけると彼はさっと振り返りこみらを見た。
『その、姉さん見なかった?』
『……ルアならさっき俺にぶつかりそうになりながらあっちに走ってった。』
そう言いながら親指で後ろを差す。
『あっち!?』
『そ。』
『〜兄さんありがと!』
僕はなんでこんなに振り回されるんだ〜……!
指さした方に歩っていくエドを、ステーマは意味ありげに横目で追っていた。
✧︎*。
「私って方向音痴なんだよね〜……」
もうどれくらいさまよったんだろう。そして、周りの生徒からの視線が痛い。
もう思い切って誰かに聞く方が絶対早い...!
「すみません!」
私は瑠璃色の髪の女子生徒に声をかけた。
「どうかしましたか?」
その女子生徒は天使級の美人だった。ま、眩しい……!!
「えっ……と、2年C組ってどこかわかりますか?」
「あ、私も2年C組よ!よかったら一緒に行きません?」
彼女は嬉しそうに微笑みながらそう言ってきた。
「いいんですか!」
「えぇ、私はレミリア・ドルティア、ドルティア公爵家の者よ。よろしくね」
「え」
レミリア・ドルティアって……
確かこの小説で私が死んだあとにエドと恋に落ちる女の子だよね…。
……つまり、未来の義妹……!!!
「大丈夫?」
「あっ、はい!私はルア・ミェルガーナ、ミェルガーナ侯爵家の者です!仲良くしていただけたら嬉しいです!」
「ルアって呼んでいいかしら?」
「はい!」
「去年は違うクラスでなかなか喋れなったけれど、こうして同じクラスになれて嬉しいわ!」
「私もです…!」
去年のことは全くもって覚えていないけれど、そう答えておいた。
「あぁ、私のことはレミって呼んでほしいわ、あと敬語もいいわよ!」
「じゃあ、そう呼ばせてもらうね、レミ!」
「ええ!」
か、かわ、かわいい!!!お嫁にしたい!
私が手で頬を覆っていると
「姉さん?」
「あ」
「どうして勝手に行ったのさ!!」
このタイミングでエド……!?
これはレミとエドのらぶらぶ展開の予感……!




