第1章3, ミェルガーナ侯爵家
私はこの三日間でエドからこの家のことを教わっていた。
いやほんと、うちのエドは可愛いんだから!私にすごくべったりしてる、まあ、一言で言えばかまちょってこと!
っていうのはさておき、私、ルア・ミェルガーナは侯爵令嬢らしい。
家族は父、母、兄、弟、私の5人家族。この中でも私だけが両親に嫌われてる…憎まれてる、と。
理由を知りたかったけど…
『エドー、どうして私はお父様とお母様に嫌われてるの?』
『……』
『エド?』
『僕がほんとうに幼かった時…多分3歳くらいかな?姉さんが父上と母上の大事なものを壊したとかなんとか…そんな感じ。僕は詳しく知らないけど、恐らく兄さんなら詳しく知ってるんじゃないかな?』
『お兄様…か…。私口聞いてなかったんだよね…?それに名前も憶えてないし…』
『あぁ!兄さんはステーマ・ミェルガーナっていうんだ!僕はあんま喋んないけど尊敬してる!』
『う、うーん……』
『兄さんも姉さんを嫌ってるわけではないと思うから!』
って話になっていまだに詳しく知れてない。私が知ってるお兄様の情報と言ったらまさに名前だけ。家族仲終わってる…。
後々喋ってみるとするか…!
そして私の父、リオル・ミェルガーナという人物は国王の補佐をしている大物らしい。ミェルガーナ家は代々国王の補佐官をしている家系なんだって。ということはエドかお兄様が将来国王の補佐をすることになるのかな?
そして、この家に生まれた者のごく一部にエドの頬にあるような動物の形をした痣があらわれる、と。その痣は、単なる痣じゃなくて、痣に現れた動物によって使える魔術が違うんだって。エドは虎の痣だから、戦闘系の魔法に強いらしい。
いやそもそも魔術とかすごくない!?
アニメとか本でしか聞いたことなかったのにほんとに存在するってなるとなんか興味湧いてくる!
私はどんな魔法が使えるのかエドに聞いてみたんだけど、正式な試験を受けないと分からないって言ってた。要するにエドはその試験を受けたのに私が受けていない、両親にいないものと扱われているのと一緒だ。
いい加減ルアが可哀想すぎて両親を殴りたくなってくる!
こんなにこーんなに可愛いルアに酷い仕打ちをするなんてほんとに許せない!!
ふと、私は本物のルアのことが気にかかった。
" 本物のルアはどこにいったの? "
そんな疑問も、そう遠くない未来に知ることになるのだった。




