第1章 2 , オルクエド・ミェルガーナ
……というのが3日前の出来事である。
正直今も信じ難い…。なんせ、私ルア・ミェルガーナは毒殺されて既に亡くなっているはずだから___!
____ 3日前、オルクエドとの会話にて __
「……ん…、…は!!」
私が飛び起きたらベットの横でオルクエドがうつらうつらしていた。
「ほんとに私……」
「…ん……姉さん!!」
反応速度はや。さすが主人公……って問題はそこじゃない。
「えっと……オルク」
「僕のことはいつも通りエドってよんでよ!」
「わ、わかった。」
なるほど。私とオルクエ…エドは随分と仲の良い姉弟だったんだ。
「じゃあ…エド。」
「なぁに?」
「私はどうして寝てたの?なにがあった?」
「えっと……」
いきなり黙り込んじゃった…。一体どんなことが…
「……その前に質問していい?」
「うん?」
「姉さんは起きた時より前のこと憶えてる?僕や家族のことも…」
ぱらっと小説読んだ程度だからはっきり言って記憶に自信はない。
「いや……、ほんとに少しのことくらいしか憶えてない。」
このほうが後に保険をかけやすい!
「…あんなことがあったもんね……。」
!!
「その、あんなことについて教えて欲しいの!」
「…聞いてもまた倒れたりしないでね…?」
「うん…」
私は緊張しながらこくりと頷いた。
「姉さんは飲んだら生きることは難しいっていう『ヘビの毒』を飲まされたんだよ。」
……確かに小説に書いてあったような…。
「だれが飲ませたの…?」
エドは口を紡ぐと私を見つめた。
「私は大丈夫だから。」
「………姉さんと僕の母上。エレナ・ミェルガーナだよ。」
「え」
実の娘を殺そうとしたの……!?
いくら小説とはいえ、目の当たりにするとそれは恐ろしいものだ。
「私とお母様…?は仲が悪いの?」
「姉さんは父上とも、母上とも仲が悪い。いや、仲が悪いなんかじゃない。…兄さんとはいつも喋ってなかった。」
そんな環境で私…ルアは育ってきたの…?
しかもお兄さんがいるのは初耳…
「やっぱ話さない方が…」
「ううん。ありがとね、エド。」
「あと、学校も1週間後から始まるからもう少し休んでてね?」
「え。」
学校…?
「エド、私って何歳だっけ?」
「あ、姉さんは今年で16だよ。ついでに僕とは年子。」
まじかーーー!学校……高二からやり直しってことか…。楽しそう…!!
「ふふ……」
「姉さん?」
「あ、いや、エドと通えると思うと楽しみでね!」
「…僕も楽しみ!」
エドは少しだけ曇った顔をしたかと思うと、にっこりと笑ってそう言った。
やっばい。弟可愛すぎる…
「じゃあ僕課題あるから終わらせてくるね!」
「頑張って!」
✧︎*。
というやり取りがあった。
小説を読む限り、私は毒殺されて既にいなかったはずだから……。
この小説の歯車は少しづつズレていく____




