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幻想奇譚

奇想の部屋

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。

とある本の表紙と題名を見て、私はとある博物館に行くことを決めました。ほんの少しだけ、お洒落を頑張ります。ベージュを基調としたワンピースに、ブラウンのヒール。あの場所に似合の私となるように、少しでも。

そうして意気込んで訪れた場所。博物館。でも今まで訪れた物とは少し意向が違います。何と言いますか……雰囲気が……。

とある富豪様が好奇心を満たす為だけに作らせた、奇想の部屋。それこそがこの場所に最も相応しい表現だと思うのです。

床も、壁も、天井でさえも焦げ茶をベースとした館内。木枠扉の中から覗く背面こそが唯一のボルドー。そこにさも必然であるように並べられた骨格標本が、何とも私の嗜好を擽って来ます。

ふふ。素敵な空間。何より配列が美しい……。現代的でより工学的な街中からは想像も付かない程、この世界は古典的なのです。

そうやって心を踊らせながら館内を回っていると、一人の女性をお見かけ致しました。濃い茶色のボンネット、薄いベージュのドレスはたっぷりのフリルがあしらわれていて居ます。クラシカルロリータ、という言葉を見聞きした事がありますが、きっとそのようなお召し物なのでしょう。彼女は右目に嵌ったモノクルで熱心に展示物を眺めていらっしゃいます。

思わず息を飲む光景でした。彼女という見ず知らずの御前までもが、この世界の一部となって溶け込んでおいでです。

私は展示室を出ると、思わず持ち寄ってしまった画集の表紙をしげしげと眺めました。決してあるはずのない事ですが、あの方がこの世界から飛び出して来たかのように思えたのです。

それぐらい素敵な空間。奇想の部屋。あぁ、富豪様。博物館の根源を生み出して戴き、誠に有難うございます。

モデルとなった場所があります。素敵な場所です。

ある一言をお話してしまうと場所が特定されてしまうので、そこは口を噤みます。


そいで持って、この子(一応、渡ちゃんと言う名前があります。多分)が持ってる画集も元ネタがあります。

高いのと、売ってないのとで、持ってません!!



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