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98.
15禁です。
アイツはニヤニヤと笑いながら、ボクにいう。
「お前も買いに来たのか?」と。
一緒にしないでほしい。
ボクはキミを心配してきただけだ。
決してキミのカラダを買いに来たんじゃない。
取り巻きたちは、
魂が抜けてしまったようなキミの体をむさぼり、
その口に汚いモノを含ませる。
- 自身の心を守るために、
キミは人形のようになってしまっているの??
瞳が涙で潤み始める。
キミを助けたい。一刻も早くここから助け出したい。
でも、どうしたら…。
「お前も穴兄弟になりてぇのかよ」
「ハハ。しゃあなし、俺らのお古で童貞卒業するか?」
取り巻きたちの変に勝ち誇った誇らしげな言葉に反吐が出そうになる。
「参加は諭吉な」
奥の小太りの男はボクに真顔でそう続ける。
「やべぇ。コイツにだけボッタクリますやん」と笑うアイツに、
「童貞捨てれるなら安いもんだろ」と答える男。
そしてそれを聞きなぜか大爆笑する取り巻きたち。
人間じゃない。
この鬼畜たちは人間じゃない。




