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92.
最終回に近づいています。
胸糞悪い話が今後出てきます。
15禁のオンパレードになります。
ご容赦ください。
この日は冬が近づいてきているというのにも関わらず、
まるで春のような温かさを感じる日だった。
窓から入る木漏れ日を浴びた寝起きのボクは
今日なら何でもできる気がした。
だから学校へ行って、まず第一に職員室に向かった。
「今日、彼女の家に様子を見に行きたいので、
必要なプリントをください」
と。
ずっと学校に来ないキミを心配して、
ようやくボクが重たい腰を上げた日だ。
シラガは少し戸惑っていたけれど、
「放課後までにはプリントを整理するよ」
と和やかな口調でそう返答する。
きっと推薦に前向きになったボクを刺激しないように
簡単にボクの依頼を受けいれてくれたのだろう。
早く学校終わらないかな。
ドキドキしながらこの日一日を過ごした。
そろそろ学校に来なよ。
それだけを伝えようと思っていたんだ。
だからまさかボクがキミの家に行くことで
あんな事件へと発展してしまうなんて、
この時はそんなこと全く思いもよらなかった。




