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84.

最終章に入ります。

毎日更新で、3月26日に完結します。(予約設定済み)

 二学期が始まった。

 やっぱりキミは学校に来なかった。


 アイツとは廊下ですれ違うと、

 ニヤニヤとボクを舐めまわし、クスリと笑いはするが、

 取り巻きたちもボクをイジメることは無くなった。


 ただ、アイツたちからイジメを受けなくなった代わりに、

 他生徒から好機の目でみられ、ヒソヒソ話される事が増えてしまった。


 理由はなんとなく分かる。

 きっとキミとの逃避行があの手この手で変な風に

 噂となって広がってしまっているのだろう。


 結局キミがいてもいなくても、

 学校は苦手で、嫌いな場所に変わりはなかった。




 放課後、シラガに職員室へと呼び出された。

 ここでも関わりのない教師たちの気味の悪い視線の中、

 夏休みのあの東京への旅行について聞かれた。


 「本当のことを言ってくれないと、内申に影響する。

  推薦、いらないのか?」


 以前も断ったのに、シラガは相変わらずボクに推薦を勧めてくる。

 シラガの教師としての点稼ぎなのだろうか?

 に、してもまるでキミが悪者で、ボクが被害者のように

 シラガがボクに事実確認を尋ねてくることにボクは苛立ちを隠せなかった。


 どうしても、許せない。


 ボクの気持ちを、キミの想いを

 踏み躙る大人が大嫌いだった。



 「違います。


  ボクが彼女を連れ出したんです。


  お金がなかったから、彼女に頼んで」



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