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52.

 キミはいろんな場所に行きたがった。


 「わんちゃん見たい!」

 とそのままハチ公へ。


 「思ってたより、大きい…」

 「へ?」

 「皆小さい、って言ってたから気になってたのに、

  思ってたよりずっと大きくない??」


*****


 「東京のファションみたい!」

 と竹下通りへ。


 「みてみて!う〇ちしろって!変なの~」

 「へ?」

 「TAKE SHIT A STREET!!」


*****


 「歩き疲れた!」

 と代々木公園へ。


 「逆に疲れるわ!ここ!」

 「へ?」

 「この公園広すぎやない?もう無理。歩けん!」


*****


 「お腹減った!」

 とコリアタウンへ。


 「ここだけ祭りしてるみたい」

 「へ?」

 「屋台多すぎ。食欲増幅してまう…」


*****


 「今度こそ休憩しよ!」

 と水族館へ。


 「私も空を泳ぎたいな~」

 「へ?」

 「でも、所詮透明なだけの檻ん中やもんね…」


*****


 「お土産買いたい!」

 と巣鴨地蔵通りへ。


 「あ、このあんパン有名やねんで!あと、豆大福も!」

 「お土産は?」

 「美味しいもの食べたっていう思い出がお土産やねん!」




 キミに振り回されながらもなんだかんだ楽しく過ごしていた。

 ボクはこの時『なんでだよ』と心の中で一人ツッコミをしていたのだが、

 確かにこの記憶はキミから貰った

 最初で最後のボクにとってのかけがえのないお土産となった。



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