表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/104

37.

 ご飯を食べ、大して面白くもないテレビをつけ、

 ボクとキミは二人ソファーに並んで座ってそれを見る。


 - 泊まって言ってもいいよ、って言ったけど、どうしよう…


 ボクはテレビ画面をじっと無心で目に入れる。

 キミは隣でケラケラ楽しそうに笑っているが、

 ボクの耳にはテレビの話す言葉なんて全く入ってこないから楽しくない。

 今更ボクは気にしてしまう。

 それは時間がたつごとに強く強く。

 隣にいるキミを変に意識してしまうようになる。




 キミは異性なんだ、ということに。




 女性に対しての免疫なんてないボクは、

 急にそのことを思い出してそわそわしてしまう。

 夜になんてならないでほしい。

 まだボクの頭は冷静になんてなれないし、

 どうしたらいいのかだなんてのも、分からない…。

 

 でも、時間は待ってはくれない。



 やがて日は暮れ時は過ぎ、すっかり夜も更ける。

 眠気がボクを襲い始めてきた。


 「部屋のベット使って。ボク、ソファーで寝るから」


 眠気の襲う頭から出てきたのはそんな言葉。

 キミと一緒の空間にいるから変に意識し、緊張してしまうんだ。

 なんでこんな当たり前のことに気が付かなかったんだろう。

 別々の部屋で寝ればいいだけなのに…。


 「え、何で?」


 けれどキミはボクの提案を首を傾げ否定する。


 「せっかくだから、一緒に寝ようよ」


 キミはなぜか小さなベットで二人一緒に並んで寝ることを望んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ