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31.

 「まあ、とりあえず雨が止むまでウチにいなよ」


 いつもと様子の違うキミに戸惑う。

 けれど、ボクはこれ以上どう声をかけていいのか分からない。

 家族以外の他人とこんな風に接すること事態が久しぶりだからである。


 ???


 どうしたというんだろう?

 キミはなぜか一向に玄関から先に上がろうとはしなかった。

 ボクは再度、「いいよ遠慮しないで」と伝えるけれど、

 キミは無言で首を横に振る。


 「こんなびしょ濡れのまんま入れないよ…」


 キミのその小さな声にボクは「ああ…」と頷く。

 確かに軽くタオルで水気を取ったとはいえ、

 キミは未だバケツをかぶったかのようなびしょ濡れの姿。

 

 「そんなの大丈夫だよ」

 キミにこれ以上遠慮をさせないように、

 乾いたタオルで脱衣場までの道を作ってあげる。

 「その服もついでに乾かせば?着替え、置いといてあげるから」


 女の子に何を着せてあげるのか迷った挙句、

 ボクは無難に体操服を渡してあげることにした。



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