101.
15禁です。
男はうめき声をあげながら、ボクの足元で蹲った。
その姿はまるで自身の大事な箇所をボクから隠そうとしているようだった。
でもボクはそれを許さない。
今度は蹲った男の背中を思いっきり刺す。
何度も何度も。
彼から声が聞こえなくなるまで。
何度も何度も。執念と憎しみをこめて。
しばらくすると、音が何も聞こえなくなった。
男は足元で蹲ったまま動かない。
鼻をすする音も、うめき声も何も聞こえない。
何だか残念に思った。全然楽しくない。
振り返った。
他の男3人が視界に入る。
取り巻きAは後ずさりしながら、
露わになっているソコから小便をもらしていた。
は~あ。情けない。
取り巻きBは口を大きく開け何かを叫ぼとしているが、
空気の漏れる音が辛うじて聞こえるだけ。
更に、ボクから距離をとろうと立ち上がろうとするけれど、
腰が引けてなかなか立つことのできない様子。
は~あ。情けない。
一方でアイツはというと、何やら色々叫んでいた。
お、元気そうだ。
一歩一歩近づくと、より大きな声で何かを喚きだす。
でも、よく分からない。ごめんね。
彼の発する言葉をボクは理解することができない。
そっか、こいつも人外なんだ。
どうせだからコイツも駆除してしまおう。
近づく度にアイツは泣き声をあげる。
光を近づける度にアイツは後ずさりする。
ハハハ。弱いなぁ。コイツもなんて弱い生き物なんだろう。
ああ。楽しい。楽しい。楽しい♡♡♡
忘れていた。人生ってこんなに楽しいことがあるんだ。
ボクは笑いながらアイツに近寄る。
アイツのすっかり萎んでしまったソレが目に入る。
ソレの頭には
ぶかぶかになってしまったコンドームがちょこんと乗っかっていた。
思えば、コイツのコレもキミの中に入っていたんだよな…。
ボクはコイツの前にしゃがみ込んで、それをじっと見る。
汚いな~。
「てめぇ、頭いかれてるだろ」
震えながらボクにそう言葉を吐き捨てる。
ボクを精一杯睨んでいるようだけど、その姿はまるで小鹿。
弱弱しいったらありゃしない。
ボクはニタリと笑みを浮かべる。
「キミだってボクを笑いながら殴ってたろ?」
ひゅっと喉が鳴る音が耳に入った。
ハハハ。ビビってる。なんて面白いんだ。
ボクは笑う。
ああ、人間って楽しいとこんなに自然と笑みが浮かぶんだ。
ボクはコイツのソレを美しい光を放つモノでちょんちょんと触る。
「ねぇ、ここっていらなくない?」
ボクは光を振りかざした。
大丈夫だよ。汚いもの、全て駆除してあげるからね。
汚いソレを光で消毒してあげようとしたときだった。
「や、待って…」
温かなぬくもりを背中に感じた。