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004梅花無盡蔵

挿絵(By みてみん)


 1月後半、大寒も過ぎればハンズやロフト、雑貨屋さんの店頭には春を待ち焦がれているかのように桜グッズが所狭しと並び、スタバでは桜ドリンク・フード・グッズを求めて大渋滞が起きる。

 そう、日本の春と言えば桜である。

 しかしである。

 私は毎年この時期になると思うのである。


 世の中こんなに桜グッズが出回るのに、何故梅グッズはないのかと。

 梅酒を梅グッズと数えるならば年中出回っているといえば出回っているが、


 違う、そうじゃない。


 梅柄のステーショナリーとか、ハンカチとか手ぬぐいとかタオルとか、ポーチとか入浴剤とかフレグランスとか食器類とかそういうやつが欲しいの!!!!!!


 インクだってそうだ。万年筆だってそうだ。桜はなんなら桜・夜桜・花吹雪、山桜・ソメイヨシノ・御衣黄桜くらいには種類がある。なのに梅はない。何故だ。


 私は梅の花が大好きだ。


 梅の花弁はまるっこくて可愛いし、すごくいい香りがするし、梅の花は桜と違って目線の高さで鑑賞できるし、赤白ピンクと可愛いじゃないか。なんだって世の中はそんなに梅を冷遇するんだ。そりゃ花見にはまだ寒い季節かもしれないけれど。


 白い雪が吹き荒ぶ私の心に咲いたのは、岐阜県大垣市にある川崎文具店の「梅花無盡蔵(ばいかむじんぞう)」だ。

 尽きることのない梅の花は、艶やかなピンク色をしていた。


 梅の名所はたくさんある。

 茨城県には日本三名園のひとつ偕楽園と、日本百名山のひとつ筑波山の梅林がある。

 他県では北野天満宮、湯島天神、なばなの里も見に行った。

 いつか大宰府の梅も見てみたい。


 あなたは梅が好きだろうか。

 「梅花無盡蔵」は梅の可愛さを凝縮したインクだと思っていて、私はとてもこのインクが好きだ。

 このインクを手にした人が、梅の可愛さに気付いてくれたらいいなと、ほんのりと思っている。


 

 ※試筆サンプルは万年筆カクノをつけペン代わりにして作成しています※

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